日経平均続落、ソフトバンクGは7日続伸 今週の日米金融イベントを前に手控えムード

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 7月29日、東京株式市場で日経平均株価は続落した。日米の金融政策イベントを前に手控えムードが出る中、半導体・電子部品株などが利益確定や持ち高調整で売られた。写真は東京証券取引所で昨年10月撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)

[東京 29日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均株価は続落した。日米の金融政策イベントを前に手控えムードが出る中、半導体・電子部品株などが利益確定や持ち高調整で売られた。決算発表を終えた銘柄に動きはみられるが、相場全体では方向感を欠いた。個別銘柄ではソフトバンクグループ<9984.T>が7日続伸。米携帯電話子会社の合併進展に対する期待で買われた。

ソフトバンクGが3.88%高となり日経平均を1銘柄で約48円押し上げたものの、ファーストリテイリング<9983.T>やファナック<6954.T>など、ほかの指数寄与度の高い銘柄が売られ、全体ではマイナスとなった。

ソフトバンクGは27日、米司法省が子会社のスプリントとTモバイルUSの合併を一部条件付きで承認すると表明したことを受け、取引完了に向けて前進したと声明を発表した。市場からは「スプリントの収益回復が思うように行かないことが業績の足を引っ張っていたこともあり、財務リスクが後退した」(ネット系証券)との声が出ていた。

一方、直近上昇していた半導体関連や電子部品関連の一角が売られた。「長期の新規資金が入ってきていない。買いに一巡感が出た銘柄が売られている」(内藤証券の投資調査部長、田部井美彦氏)との指摘があった。

TOPIXは続落。東証33業種では、金属製品、電気機器、ゴム製品などが値下がり率上位に入った。半面、電気・ガス、海運、水産・農林などが買われた。

個別銘柄では、東京エレクトロン<8035.T>が続落。26日発表した2019年4─6月期の営業利益が前年同期比41.2%減と、足元の業績が軟調だったことが嫌気された。同じく第1・四半期のさえない業績を発表したキーエンス<6861.T>も大幅続落した。

そのほか東邦チタニウム<5727.T>が大幅続落。26日、20年3月期の連結営業利益予想を従来の54億円から44億円(前年比16.5%減)に下方修正したことが嫌気された。金属チタン事業は航空機向けなどで堅調に推移しているものの、機能化学品事業における電子部品材料の需要減少が響くという。

東証1部の騰落数は、値上がりが952銘柄に対し、値下がりが1091銘柄、変わらずが108銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21616.80-41.35

寄り付き    21627.55

安値/高値   21518.70─21652.95

 

TOPIX<.TOPX>

終値      1568.57 -2.95

寄り付き    1569.59

安値/高値   1563.26─1571.61

 

東証出来高(万株) 96264

東証売買代金(億円) 17443.08

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