「中国人妻」と「日本人妻」はこんなに違う 中国の夫はつらいよ(下)

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――そういえば以前、髪の毛を切ったら奥さんに怒られたとおっしゃってましたね。

:そうそう。そんなこともあったな。切らないほうがよかったと怒っていた。あと、食事の後、僕は仕事をしたいけれど、彼女は話をしたいとか。それに彼女の父親、エンジニアですごく手先が器用なので、なんでも修理してしまうんだけれど、僕はそういうのはできないから、そのことでも文句を言われる。

(※ここで奥さんが戻ってくる)

:何、話しているとこ?

:君の父親は何でも修理できるけれど、僕はできないので、君に文句を言われるって話。

:そうそう。彼、ほんとに何も修理できないんですよ。パパなら家の電気製品は冷蔵庫でも洗濯機でも、エアコンだって修理できるわ。部品が足りなかったら、自分で工具を出して削ったりしてなんでも作れるの。

:君のお父さんは頭よすぎるんだよ。

:そういう問題じゃないでしょ。私が最初にこの家に越してきたときには、電球をぜんぶ省エネタイプに交換したわ。でもあなたはそれを見ていただけだった。

:ぼくだって交換したよ!

:1、2個じゃない。パパとママが最初に北京に来たときには、「彼はなんでこんなに何もできないんだ」って言われたわ。何か壊れても、電話して修理を呼ぶしかできないから。

:こうやって親が子供の結婚生活になにかと干渉するのも、日中の違いですね。特に、一人っ子世代の親は、子供のことを心配ばかりして、子離れができません。子供のほうもいつまでも親にべったり。

――その分、親孝行でもあるとは思うんですが、一長一短ですね。

:そうですね。まあともあれ、こんな感じで日中の奥さんはだいぶ違うということです!

田中 奈美 ルポライター

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たなか なみ

東京都生まれ。2003年より北京に留学。中国の社会生活やビジネスに関するルポを各紙誌に発表。著書に『北京陳情村』(第15回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞作)『中国で儲ける―大陸で稼ぐ日本人起業家たちに学べ』(新潮社)がある

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