「何でもみんなで決める上司」が実はダメな理由 民主的すぎるリーダーの落とし穴

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でも、これではリーダーは務まりません。仕事を任せていく、一緒に仕事をしていくには、「負の感情」に寄り添うことは絶対の条件なのです。そのためにリーダーが横にいる、と言ってもいいでしょう。任せ上手な上司とは、この「負の感情」に寄り添うことを知っている人なのです。

ここで1つ質問です。「任せる」と「放任」の違いは何だと思いますか? その違いは次の2つのポイントです。

任せる上司は、この瞬間、部下がやっている作業を「具体的」に答えられるが、放任する上司は、「曖昧」にしか答えられない。任せる上司は、部下が感じる“不便・不安・不満”を「事実」で答えられるが、放任する上司は、「臆測」でしか答えられない。

1週間に1度「顔を見て」会話する重要性

例えば、社内システムの構築に携わる部下がいたとしましょう。このとき、上司にシステムの知見がなかったとします。なにも熟達する必要はないのですが、仕事の流れをつかむためには、1回はその業務を経験しておくべきです。

そもそも、部下がやっている仕事の流れくらいは知らないと相談にも乗れません。また、的外れな改善策を提案し、かえって部下にストレスを与えてしまうようなことにもなりかねません。

また、任せられたほうは、「何か起こったとき、どうしたらいいのか」という不安を抱えているものです。ゆえに部下は、上司に現状を知っておいてもらいたいのです。

また、やったことに対して、「これでよかったのか」という不安も抱えています。なので、うまくいっているときこそ「フィードバック」が大事なのです。「かなり、いいよ。ありがとう」といったように。

それが「手応え」となり、次も頑張ろう、となるわけです。先ほどの部下にもこの3つを実践しました。その後は、強い結束が生まれました。

加えてオススメの方法を紹介します。1週間、もしくは2週間に1回は会話をする時間を持ってみてください。立ち話ではなく、テーブルに座って。メールではダメ。フェース・トゥ・フェースが基本です。

こういうことは、「顔を見て話す」ことが大事なのです。場所が離れているなら、FaceTimeやSkypeでもいいでしょう。

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