既成政党がおののく「れいわ新選組」の実力度

「永田町のアウトロー」山本太郎議員は当確か

山本氏は兵庫県出身で高校時代に芸能界入り。当初はバラエティ番組のタレントだったが、1996年にNHK連続テレビ小説「ふたりっ子」にヒロインの相手役で出演したことで俳優としてもブレークし、2004年にはNHKの大河ドラマ「新選組!」に出演する一方、NHKトーク番組で司会を務めるなど活動の幅を広げた。

その後、東日本大震災後に反原発運動に身を投じ、2012年12月の衆院選に東京8区から無所属で出馬して7万票余を獲得したが次点で落選した。しかし、翌年7月の参院選では丸川、山口、吉良各氏に続く4位で初当選した。当選後、山本氏は政党要件を喪失していた小沢一郎氏(現・国民民主党)の率いる生活の党(当時)に入党し、「生活の党と山本太郎となかまたち」というユニークな党名に変えさせた。その後、自由党の党名を復活させた小沢氏が国民民主党との合流を決めたことをきっかけに離党、れいわ新選組を立ち上げた。

対立法案には「1人牛歩」で対抗

初当選後の山本氏の活動は「従来の政治家の枠からはみ出していた」(自民幹部)こともあってメディアに取り上げられる一方、さまざまな批判も生んだ。とくに、2013年秋の園遊会に出席した際、天皇陛下(現上皇陛下)に原発問題などを書き込んだ手紙を手渡そうとしたことで、「常識外れの行動」(宮内庁)などと激しい批判を浴びた。

また、与野党が激突した新安全保障法制審議の最終場面となった2015年9月の参院本会議での採決では、喪服姿に数珠をもって投票。安倍晋三首相らに焼香する仕草をして、当時の山崎正昭参院議長から「次は議員バッジを外すことになるかも」という厳しい警告を受けた。

2017年3月の参院予算委員会では、安倍晋三首相の昭恵夫人の関与を印象づけるような「アッキード事件」(ロッキード事件のもじり)との表現で森友学園疑惑を追及して安倍首相を激怒させ、委員長からも「不適切な発言」と注意を受けた。

こうした山本氏の過激な言動に永田町では「国会の品格を損なう」「単なる人気取りのパフォーマンス」などの批判が巻き起こった。しかし、山本氏はまったくひるまず、与野党が対立した2016年12月の環太平洋経済連携協定(TPP)承認案件の参院本会議採決などでは「1人牛歩」で抵抗するなど、独自の議員活動を続けてきた。このため、山本氏は常にメディアやインターネットでの注目も浴び続け、「永田町のアウトロー(無法者)」とも呼ばれて独特の存在感を広げている。

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