「KIMONO問題」起こしたお騒がせセレブの正体 渦中の女性「キム・カーダシアン」とは何者か

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だが、その晴れの日の72日後、カーダシアンは離婚を申請するのである。ハンフリーズにとっても寝耳に水で、彼女のウェブサイトに「テレビ番組のために僕は時間を無駄にさせられたのか」と怒りのコメントを投稿したほどだ。せめて納得のいく離婚条件をとゴネるも、カーダシアン側が抜け目なく婚前契約を結ばせていたため、結局、ハンフリーズは何ももらうことができず、泣き寝入りしている。

そして、この離婚が決着するのを待つ間にも、彼女は早々と次の男をつかまえ、新たな話題を提供してみせたのだ。現在の夫でミュージシャンのカニエ・ウェストである。これがまたカーダシアンに負けないお騒がせ人物。

「Make America Great Again」とスローガンの入った赤い帽子をかぶり、トランプ大統領と抱擁するカニエ・ウェスト(写真:Consolidated News Pictures/Getty Images)

なにせ、ドナルド・トランプ大統領の隣で「Make America Great Again」の野球帽をかぶって嬉しそうに写真を撮るような人なのだ。

もちろん、ハリウッドには、ごく少数ながらトランプ派もいることはいるのだが、ウェストは黒人である。

マイノリティーを代表し、人種差別に立ち向かうことこそ、影響力のあるセレブに人々が望むことなのに、彼はトランプを絶賛するばかりか、インタビューで「奴隷制度が200年も続いたのは黒人がそれを選んだから」などとほざいてみせる始末だ。

炎上してむしろラッキー?

カーダシアンもまた、過去に自分のコスメブランドの宣伝で肌を黒くしたり、アフリカに由来する三つ編みを白人女優ボー・デレクが映画『テン』でやったヘアスタイルだと言ったりして、批判されている。

無神経、無知、敬意の欠如は、この夫婦の共通点。下着のブランドに平気で着物という名前をつけるのも、いかにも彼らがやりそうなことだ。この名前を選ぶにあたり、日本の文化がどうこうなど、彼女らはおそらく何も考えていない。彼女のファーストネームに引っかけ、「Kim」だから「KIMONO」はどうだ、なかなか賢いじゃないか、で決まったのかもしれない。

たとえ日本人や日系人に文句を言われても、痛くもかゆくもない。だいたい、日本や日系人は、彼女のターゲットですらないのだ。話題に上がり、タダで宣伝できて、むしろラッキーである。

また、多岐にわたってビジネスを展開するカーダシアンにとって、これはその中の小さなものの1つにすぎない。彼女は現在、ゲームアプリ、絵文字アプリ、香水、靴、先に挙げたコスメなどを手がけているほか、6000万人以上のツイッターフォロワーをもつことから、ソーシャルメディアの投稿で相当に稼いできている。

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