「KIMONO問題」起こしたお騒がせセレブの正体 渦中の女性「キム・カーダシアン」とは何者か
6月25日に発表されたアメリカの矯正下着ブランド「KIMONO」が、日本時間今月2日、早くも撤回となった。
日本の民族衣装である「着物」とは似ても似つかない、肌を露出したその商品写真は、確かにショッキングで、発表直後は、SNSで批判が殺到するだけでなく、「きもの文化」の中心地である京都市が抗議文を公式サイト上で公開する騒ぎになっている。
さらに世耕弘成経済産業相がツイッター上で「着物は日本が世界に誇る文化です。しっかりと審査してくれるよう、アメリカ特許商標庁にも話をしたいと思います」と述べており、政府間の問題にまで発展しそうな勢いだった。
だが、アメリカではとくに大きなニュースとして扱われたわけではなかった。実際のところ誰も驚いてもいないというのが事実だ。着物への思い入れが違うというのも1つだが、いちばんの理由は、このブランドを出したのが「キム・カーダシアン」だからだ。
「キム・カーダシアン」とは何者か?
日本に住んでいると、彼女がいったい何者なのかよくわからないという人が大多数だろう。それも当然のこと。彼女は、演技がうまいわけでも、歌が歌えるわけでも、何か意義のあることをしているわけでもない。
時々出てくる「有名なことで有名になった」セレブの1人だ。本人もそれを十分に認識し、好き嫌いを言わずにどんなネタも餌にしてきた。言ってみれば、ジャンクフードで育った、脂肪だらけの虚名人。それが、彼女なのである。
そもそも彼女が知られるようになったのは、2007年に起きた自身の性行為を映したビデオテープの流出事件だ。その頃から、パリス・ヒルトンのリアリティー番組「シンプル・ライフ」に友人として出演していたが、その後に放映開始した自分の家族の日常を追ったリアリティー番組「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ」で、一気に人気者になる。
問題のテープを500万ドルと引き換えに販売許可したタイミングがあまりに絶妙だったため、流出は番組の宣伝のためにやったことだと言う人も少なくない。
次に、NBA選手クリス・ハンフリーズとの結婚があった。彼女を時の人にしたのが、これだ。この大規模な結婚式にかけた予算は、推定600万ドル(およそ6億円)。「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ」をもつE!チャンネルは、当日の模様を2回に分けて特別番組として放映。
結婚式の写真は雑誌『People』がカーダシアンに150万ドルを払い、11ページにわたって独占掲載した。式までの数カ月、指輪は、ドレスはと、この話題を聞かない日はない、相当なフィーバーが起こったものだ。
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