人を見抜く技術 20年間無敗、伝説の雀鬼の「人間観察力」 桜井章一著
著者は1960年代前半、麻雀の裏プロの世界で「代打ち」として20年間負けなしの無敗伝説を誇り、「雀鬼」の異名をとった勝負師。現役引退後、道場を主宰し麻雀を通して若者の人間力を鍛えている著者は、切羽詰まった場面より何げない日常にその人の人間性が表れるという。
誰もが持つ癖はその人の真実を表し、肩から指先の動きは心理状況を如実に物語るなど、立ち居振る舞いから読み取れる人の心性や性格を説く。部分ではなく大局をとらえる「全体眼」の重要性、麻雀牌を捨てる行為に表れる人の美醜、本来の力を出すために意識を一点に集中しないようにする「ながら」生活の推進など、勝負の世界で培った独特の感性で「人間」を語る。
講談社+α新書 879円
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事