テレビが吉本芸人「闇営業」の泥沼で抱えた難題

膨大な差し替え、入江氏との交友関係にも注意

一方でテレビ朝日「アメトーーク!」ではスポンサーがCMを休止、ACジャパンのスポットが流れる事態へと進行していた。スポンサーはイメージをとても大事にする。反社会的組織との「接触疑惑」だけでもCMを止める理由になるし、その権利もある。スポンサーがCMを取りやめれば番組は立ち行かなくなってしまう。こうして疑惑のメンバーたちは追い込まれた。

テレビ各局も最悪の事態を想定していたはずである。

各番組に編集直しの可能性を伝え、OA見送りの可能性の対応も検討する。

そんな中での本人たちからの「ウソをついていた。間接的ではあるがギャラは貰っていた」との告白である。

反社会的組織から「知らぬこととは言え」ギャラは受け取っていた。そして、当初は貰っていないとウソをついていた。

ウソをついてしまったのは致命的

この問題で致命的になったのはこのウソをついてしまったことだ。

これによって「反社会的組織とは知らなかった」という部分についても「そこもウソなのではないか?」と疑念を抱かれることになってしまった。

吉本興業からすれば「事務所に黙って仕事を受けた」「反社会的組織からギャラを受け取った」ことで充分処分の対象である。

さらに「事務所にウソの報告をしたことで、結果的に吉本興業がテレビ各局にウソをついたことになった」のだ。

無期限謹慎というのは、優しい判断だと思う。

ここが吉本興業という会社の人情的なところでもあり、一方で前近代的と言われてしまう部分でもあるのだが。

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