「住みよさランキング2019」近畿・中部地区編 近畿トップは大阪市、中部では北陸が上位に

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甲信越、北陸、東海の各地方で構成する中部ブロックには、全国1位の白山市(石川)をはじめ、全国順位が上位の都市がズラリと並ぶ。

富山、石川、福井の北陸3県は、実に全国上位20市中11市を占めている。ランキングでの北陸の都市の特徴としては安心度が高いことで、北陸3県の30市中、安心度6指標の平均偏差値が50を超えていないのは1市のみである。また、富裕度の指標の住宅面積の広さも、総じて上位にある。

ブロック1位と2位の白山市(石川)と野々市市(石川)については「総合評価トップ50都市」で触れたので、今回は石川県以外の各県のトップ都市の特徴を見ていく。

福井県のトップは人口26万人の福井市。人口当たり小売販売額(39位)や飲食店数(62位)など利便度の指標が上位にあり、水道料金(75位)、住宅面積(83位)などが全国で100位以内に入っている。

富山県のトップは北アルプスを源とする黒部川扇状地に街が広がる人口4万1000人の黒部市。水道料金(9位)や都市公園面積(107位)が上位にあり快適度が5位で、住宅面積(18位)や持ち家世帯比率(67位)の住宅関連の指標も高い。

長野県のトップは、県南部の伊那谷の中央に位置する人口3万2000人の駒ヶ根市。老年人口当たり介護施設定員数(26位)、子ども医療費助成制度(115位)など安心度が33位で、人口当たり小売販売額(106位)や飲食店数(94位)など利便度の指標も高い。

岐阜県トップの郡上市は、県の中央に位置する人口4万1000人の市で、子ども医療費助成制度(1位)など安心度が37位と高く、住宅面積(9位)や人口当たり飲食店数(33位)や財政歳出額(46位)などの指標も上位にある。

北杜市や田原市、いなべ市がランクイン

このほかの各県のトップの特徴は以下のとおりである。

北杜市(山梨)は転出入人口比率(59位)、人口当たり財政歳出額(88位)、水道料金(60位)が上位にあり、快適度が7位と高い。

田原市(愛知)は、事業所当たり売上高(6位)や財政力指数(21位)が飛びぬけて高く、富裕度が2位である。糸魚川市(新潟)は子ども医療費助成(1位)や人口当たり交通事故件数(48位)、老年人口当たり介護施設定員(64位)が上位にあり安心度が77位。

いなべ市(三重)は事業所当たり売上高(8位)や住宅面積(59位)で富裕度が8位になっている。御前崎市(静岡)は子ども医療費助成(1位)や気候(4位)、財政力指数(42位)が全国で100位以内に入っている。

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