顧客が絶対にハマる保険営業の「殺し文句」とは 「誘惑の甘いワナ」にひっかかってはいけない
「将来支払えない可能性があるなら、保険は契約すべきではありませんよ」とお伝えするのが「顧客本位」ですよね。保険も1つの「お金の置き場所」で「流動性が低いという特徴がある」ということを、穂香さんに教えてあげるべきだったのではないでしょうか。
「投資+保険」=「一石二鳥」は大きな間違い
穂香さんが契約した保険は、米ドル建ての保険料を1ドル=110円として計算すると(5月下旬の相談時)、円建ての保険料と合わせて、毎月約3万4000円でした。穂香さんは、今は保障を持つ必要はありませんので、保険は全部解約して、このお金を、つみたてNISAで国内外のインデックスファンドで運用していくといいと思います。会社の選択制DCも利用すべきですし、自分で上乗せ拠出ができるのなら上限まで使うとよいでしょう。
穂香さんは、「自分で、投資信託を買って運用する知識や勇気がなかったので、代わりに投資をしてくれて、さらに保険もついてくるならそれでもいいのではないか」と思ったそうです。また、「貯蓄性の保険なら、少し損をすることになっても、掛け捨ての保険のように、何事もなければ支払った保険料は無駄になるわけではないから」とも考えたそうです。
しかし、公的保障のある穂香さんにとって、私的保険に加入する必要は、今はないでしょう。そもそも必要のない保障を持って、その分運用益を毀損するのはもったいないです。保険は、結婚して子どもができたときに考えればよいでしょう。
穂香さん、何回か支払った保険料はもったいないですが、勉強代と諦めて、今後に生かしてもらいたいですね。
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