30歳東大卒の妻が「超自由人の夫」を選んだワケ

あまりに違う2人はなぜ惹かれあうのか

親の期待を一身に受けて育った東大卒の女性が結婚相手に選んだのは”自由人”の男性でした(イラスト:堀江篤史)
夫は交際中、飲みすぎで気分が悪くなっているところに、私の母と初めて遭遇してしまいました。あいさつすらできなかったため、当時交際にいい顔をしていなかった母の怒りを買ったことを契機に断酒しました。私も授乳中のため、今は飲酒できません。仮に取材していただくことになっても、大宮さんと盃を交わすことができないのは残念ですが、よろしくご検討ください。

昨年の秋、本連載の出演申し込みフォームに上記の文章を含んだメッセージが入った。的確で丁寧でユーモアもある。送ってくれたのは、都内で会社員をしている安藤久美子さん(仮名、30歳)。

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東京大学を卒業後、金融関連の会社に就職し、2017年に結婚して1年後の昨年春に長女を出産したという。2016年頃から本連載をずっと愛読してくれているらしい。久美子さん自身は「晩婚さん」ではないのに……。

夫の彰さん(仮名、44歳)が取材に応じられるので、自分もぜひ同席したいと書いている。あらかじめ送ってくれた詳細な「夫のプロフィール」によると、彰さんは駒澤大学を卒業後、携帯販売会社に就職するも1年で辞めて、バックパッカーになった。

経歴も年齢も異なる2人はどうやって出会ったのか

20代は海外旅行と語学学習に費やしたらしい。帰国後は、東京の下町にある実家の問屋業を手伝いつつ、整骨院を開業するために柔道整復師の資格勉強をするという日々を過ごしていた。

渋谷区で1人っ子として大切に育てられたエリート会社員の久美子さんと、下町で家業を手伝っている元バックパッカーの彰さん。年齢も一回り以上離れている。どこでどのようにして出会ったのだろうか。平日の21時過ぎに渋谷駅前の飲食店で会う約束をした。

「結婚したいなと最初に思ったのは夜間の柔道整復師の学校に通い始めて2年目の頃です。えーと、僕は30代半ばでした。でも、昼は家業があって、休みは月に1日だけ。語学の勉強をしていた4年ほどは海外で遊んでいたようなものなので、その埋め合わせをしなくちゃと思って働いていました。

両親は高齢だし家業に将来はありません。長く続けられそうな仕事に就きたいと思って整骨院を開業する準備を始めたのです。昼も夜もあまりに忙しくて結婚相手を探す暇がない、ヤバいなと急に思って結婚相談所に入ることにしました」

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