30歳東大卒の妻が「超自由人の夫」を選んだワケ

あまりに違う2人はなぜ惹かれあうのか

結婚が決まってから、久美子さんの実家がある渋谷区内に中古のマンションを購入した。しかし、ここで投資が大好きな彰さんの「頑固さ」が爆発したのだ。久美子さんが告発する。

「彼はマンションの部屋を4つも保有していて、不動産や株にはすごくこだわりがあるんです。いま住んでいる家は築50年という古さで、いくつか問題もありました。

彼が見つけてきてすぐに買おうとするので、『ほかも探してみてから決めようよ』と電話で話したら、『いい物件があったらパッと買わないといけないんだよ! そんなにお金がない僕たちはちまちま探している場合じゃない』とすごい剣幕で叱られて……。

私はびっくりして泣いてしまいました。これってモラハラですよね!? しかも、頭金の1600万円のうち1112万5000円は私のお金です!」

ここぞとばかりに的確な糾弾をする久美子さん。彰さんは相変わらずの口調で「管理費とローンは僕が払っている。繰り上げ返済分も合わせると、すでに僕のほうが多く払っているんじゃないかな?」などとうそぶいている。「そんなことはありません!」と久美子さん。ほかにも言いたいことがあるようだ。

「娘と私が入浴している間、娘の着替えなどを用意するようにと、いつも同じことを言っているんです。でも、まったく覚えない! 人間は18回同じことをやったら習慣化できるとどこかで読んだことがあります。安藤さんはいつまで経っても習慣化できない!」

マイペースな夫と強く賢い妻の絶妙なバランス

さすがに小さくなっている彰さん。いずれ久美子さんは中国に赴任する希望を持っているが、彰さんはその際は整骨院を誰かに任せてついていく気満々だ。

「ついてこなくていいよ。私は娘と2人で行くから」

慌てふためく彰さんを前にして、久美子さんはニヤリと笑った。

彰さんのようにマイペースな人には、久美子さんぐらい強さと賢さがある伴侶がちょうどいいのかもしれない。 久美子さんにとっても、彰さんはほどよい結婚相手だと筆者は思う。

久美子さんの学歴や職歴に対する卑屈さがない、自立した働き者だからだ。お金に関して異常にシビアという注意ポイントはあるが、異常にルーズよりはマシだろう。この夫婦ならば、渋谷区でも中国でも楽しく暮らしていける気がする。

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