マツキヨ・ココカラ提携、「経営統合」の前触れか ドラッグ業界1位・ウエルシア包囲網の可能性
一方、ココカラの2019年3月期は、売上高が4005億円(前期比2.5%増)だったものの、営業利益は129億円(同5.8%減)と減益に転じた。天候不順で客足が落ち、採算のよい季節物商材の販売が伸び悩んだうえ、出店費用や人件費が圧迫した。
今回の提携は、(ココカラの)収益底上げに重点が置かれると見られる。
提携第1弾として考えられるのがPB(プライベートブランド)の共有だ。マツキヨは自社会員のデータに基づき、付加価値の高いPBを開発。さらに、新しいアイデアを考案・検討する「商品開発応援プロジェクト」が軸となり、妊娠中でも食べられるカフェインが入っていないチョコレートといった斬新な商品を生み出してきた。今後、マツキヨのPBをココカラの店舗で販売する予定だ。
物流共同化や調剤事業でシナジー
マツキヨにとっては自社PBの販路拡大につながり、ココカラにとっては品ぞろえを拡充できる。
物流の共同化も検討項目の1つだ。マツキヨは丸和運輸機関などの物流会社に物流業務を委託し、物流倉庫を持たない一方、ココカラは自社で物流倉庫を保有している。「マツキヨがココカラの物流倉庫を一部活用することも考えられる」(ココカラ関係者)。
【2019年5月26日9時7分注記】マツキヨが物流業務を委託している先について、表記のように修正いたします。
【2019年5月27日11時45分注記】丸和運輸機関に関する表記について、上記のように修正いたします。
調剤事業でもシナジーを見込める。ココカラはここ数年、中小規模の調剤薬局を次々と買収している。マツキヨとココカラの調剤事業の売上げを合算すると1000億円規模となり、業界首位のウエルシアの約1200億円に迫る。調剤事業の規模拡大により、医薬品の共同仕入れなどのメリットが出てきそうだ。
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