「40代でもお腹が凹む!」内臓脂肪を落とす5習慣 「通勤、仕事中、運動」…今のままでは損かも!?

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運動のタイミングは、専門家によって意見が分かれるところですが、私は「食後30~60分に10分程度」をおすすめします。

【5】「食後30~60分に10分」程度の運動

「運動のタイミングはいつがいいですか」というのは、患者さんからもよくいただく質問です。いろいろな意見がありますが、私は「食後30~60分」にすることをおすすめしています。

理由は「血糖値の上昇を抑えるため」です。血糖値は、食後1時間前後に最も高くなります。血糖値が高くなるとインスリンが出て、血糖を細胞内に取り込みます。このとき筋肉などでエネルギーとして消費されなかった分は、肝臓に蓄えられたり、脂肪細胞にため込まれたりします

つまり、食後のこのタイミングで運動をすれば、血中のブドウ糖をエネルギーとして使うので血糖値を下げることになり、脂肪が蓄積されにくくなるのです。

また、「運動」というと長時間のランニングやトレーニングなどの激しい運動をイメージしがちですが、その必要はありません。軽い有酸素運動を10分程度するだけでOKです。ラジオ体操や散歩などで十分なので、食後の運動として取り入れてみましょう。

「小さな積み重ね」が「大きな結果」を出す

毎日の生活習慣、一つひとつはとてもシンプルなことですが、やるとやらないでは大違い。「小さなことの積み重ね」が、後々の結果にとても重要な意味をもつのです。

今までの生活習慣を「変える」わけですから、少々の節制は必要になります。誰でも自分が慣れ親しんだ習慣を変えるのはつらいものです。でもそのままでは一生「お腹太り」から逃れることはできません

だから、最初は「ちょっとだけ」ガマンしてください。でも、これも続けるうちにガマンがガマンでなくなり、「習慣」になってきます。そうなったら、しめたものです。

お腹が凹めば「見た目」も若返り、「外見力」もアップし、気持ちも前向きになるものです。ぜひ内臓脂肪を落とし、「健康な体と心」を一気に手に入れてください。

「お腹太り」になりがちな40代、50代になっても、生活習慣を「ちょっとだけ」見直すだけで、内臓脂肪を減らすことは十分可能だと、私は自分自身の実体験からも確信しています。

池谷 敏郎 医学博士/池谷医院院長

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いけたに としろう / Toshiro Iketani

1962年、東京都生まれ。医療法人社団池谷医院院長。東京医科大学医学部卒業後、同大学病院第二内科に入局。1997年、医療法人社団池谷医院理事長兼院長に就任。専門は内科、循環器科。現在も臨床現場に立つ。生活習慣病、血管・心臓などの循環器系のエキスパートとして、数々のテレビ出演、雑誌・新聞への寄稿、講演など多方面で活躍中。東京医科大学循環器内科客員講師、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。著書に『体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!』(三笠書房)、『「血管を鍛える」と超健康になる!』『血管の名医が教える15歳若返る習慣』(ともに知的生きかた文庫)などがある。

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