「30代のリーダー」が身につけたい立ち回り術 プレイングマネジャーが機能する組織とは
出来栄えの確認とは問題の早期発見であり、チェックをすることです。出来映えの確認がないと、いくら具体的な計画をつくって役割分担しても、「1カ月間ノーチェックで経過」しては、「月末に締めて出てきた結果が業績である」という発想になります。「業績が出た」と「業績をたたき出した」では根本的に違います。
途中のプロセスをキチンと確認していくことは業績をつくり上げていくのと同時に成功事例、失敗事例の要因も押さえることにもなり、これがチーム固有のノウハウにつながります。
月初に決めた内容は月中・月末の間で状況変化が起こります。それに対し、素早く問題点を見つけ、軌道修正をします。スピードのないチームは業績の締め日に初めて問題があったことに気づきます。
このようなチームは、未処理のままになっている決め事の山を築き、「業績はさっぱり」の状態になってしまいます。現場を毎日見つめて、何かに気がついたら軌道修正、これが大切です。
「学習」とは、いま、やっていることを反省し、次に行う業務の行動能力を高めることです。
私たちの足元には成功事例、失敗事例というたくさんのノウハウがあります。
これをストック化し、意識の共有化を図ります。会社の業務のうち、7割はルーチンワークとよばれる規則性の仕事です。
この学習能力、学習効果を発揮できるチームは非常に強いチームになります。問題意識をもって業務に取り組むので、「次回はこの部分を直してみよう」とつねにいま、やっている仕事から「ネクストを生む」という発想が訓練されます。
つまり、「生産性を上げる思考回路のチーム」に成長するのです。
プレイングマネジャーになる人へ
プレイングマネジャーの役割は大きくなっています。いかにリーダーにしかできない、高度な現場仕事をするかがカギになってきます。だからこそ、全社員でチームを動かすのです。チームを動かすマネジメント量の4割をメンバーに任すことを目標にしましょう。
プレイングマネジャーの立場にある人、これからなる人も、この記事が参考になれば幸いです。
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