CESの意外な成長株「3Dプリンタ」 ウエアラブルデバイスやカーエレだけではない!
低価格プリンタの活用分野は広がっており、スマホケースや装飾品などのアクセサリーの製造だけでなく、映画やテレビ番組でも使われ始めている。
トレンドは低価格化だけではない。「ネットワーク接続」も重要なトレンドといえる。3Dシステムズは約1000ドルで、WiFiに繋げば直ぐ使えるプリンタ、キュビファイ(Cubify)2.0を出展した。
フランス発の企業でサンフランシスコにも事務所を持つスカルプテオは3Dプリンタ機の販売ではなく、依頼のあったオブジェを低価格で立体プリントするビジネスモデルだ。「我々のウェブサイトから、オンデマンドで製造できる仕組みを整えた」と、クレメント・モレー氏(同社の米国法人CEOで共同設立者)は強調していた。
インテルも3Dを強調
3Dプリンタが目立ったのは、ゾーン展示だけでない。開会前日の1月6日に行われたプレス向けの説明会での基調講演では、半導体大手のインテルが「インテル・リアルセンス・テクノロジー」を紹介した。
この技術は、タブレット搭載の2Dカメラと3Dカメラを組み合わせ、物体の3Dモデリングを行う仕組みだ。ペンティアム・チップのマスコット、防塵スーツに身を包んだバニーマンの人形をリアルセンスでデータとして取り込み、3Dプリンタでオブジェクトを複製した。講演終了後、3Dプリンタで作った立体の小型チョコが参加者にお土産として手渡されるなど、参加者に「3Dプリンタ時代」の到来を印象づけた。
調査会社ガートナーによれば、10万ドル以下の3Dプリンタの2013年の出荷台数は12年より約50%増の5万6570台。今年は97%伸びて約9万8000台、2015年には、そこからさらに倍増するとの予測を出している。3Dプリンタは、自動車、建築、医療、航空宇宙など、これまで限られた用途に使われてきたが、低価格化とネットワーク接続の進展により、多くの業界で使用が広がっていきそうだ。
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