終盤に入った、マイクロソフトの後継者選び フォードCEOは残留表明

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1月7日、米フォードのムラーリーCEOが、少なくとも2014年内はフォードにとどまり、マイクロソフトには移らないと述べたことが明らかに。昨年12月撮影(2014年 ロイター/Rebecca Cook)

[7日 ロイター] - 米マイクロソフトの取締役会に近い筋によると、同社のバルマー最高経営責任者(CEO)の後任選びが最終段階に入っている。ただ、最有力候補だった米フォード・モーターのムラーリーCEOは7日、マイクロソフトには移らない方針を表明。これを受け、マイクロソフトの新CEO人事をめぐる憶測が再び飛び交っている。

マイクロソフトは先月、今年初めに新たなCEOを指名する見通しを示していた。

関係筋は先にロイターに対し、マイクロソフトがCEO候補を、ノキアのエロップ前CEOやスカイプ元CEOで、現在はマイクロソフトの事業開発を担当しているトニー・ベイツ氏、マイクロソフトのクラウド・エンタープライズ部門のトップを務めるサトヤ・ナデラ氏など「数人」に絞りこんだと明らかにしていた。

AP通信によると、ムラーリーCEOは7日、少なくとも2014年内はフォードにとどまると表明。同氏はこれまでマイクロソフトCEO就任への関心を否定してこなかった。

関係者2人がロイターに語ったところでは、ムラーリー氏はマイクロソフトのCEO候補からすでに外れている。

マイクロソフトの広報担当者は「(CEO人事の)手続きと各候補に配慮し、われわれは個人についてコメントしない」としている。

マイクロソフトの複数の有力株主はムラーリー氏のCEO就任を水面下で働きかけていた。しかし、ある関係者によると、マイクロソフトの取締役会の話し合いでは、「企業文化とリーダーシップ手法」をめぐり、ムラーリー氏のCEOとしての適格性に疑問の声が上がったという。

ムラーリーCEOはAP通信とのインタビューで、マイクロソフトへ移るとの観測を消したいとし、「フォードにとどまる以外の計画はない」と語った。この発言で、同氏がフォードを退職するという投資家懸念は収まるかとの質問に対して「心配することはない」と述べた。フォードの広報担当者は同氏のコメントを確認した。

AP通信の報道を受け、フォード株は時間外取引で1.3%上昇、マイクロソフト株は1.1%下落した。

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