慶応OB「三田会」やっぱり強すぎる結束の実像 日本最強の母校愛、早稲田OBは到底かなわない
「創立160周年記念賞」は3つ。「JTB旅行券160万円分」「ダイヤ入りアコヤパール160珠ネックレス」「NISSAN e-シェアモビ160日分無料利用権」(カーシェアの利用権)だ。
さらに36本の「K賞」には「メルセデス・ベンツA180」「シボレー カマロ LT RS」「トヨタ自動車 アクア」に加え、「日本航空(JAL)のハワイ島チケット」(40万円相当)、「電動リクライニングベッド一式」、高級時計「グランドセイコー」などが含まれる。
例年2万人が訪れ、イベントも盛りだくさん
連合三田会によると、大会には例年2万人が訪れるといい、入場券販売とパンフレットに掲載する広告費などが収入源だ。入場券を5枚買えばもらえるオリジナルの腕時計を目当てに、「1人で5枚買う人もいる」(慶応連合三田会の大下亨治事務局長)というほど売れ行きはよい。
大会の目玉は景品だけではない。塾高出身の加山雄三のライブ、慶応出身のアナウンサーのトークショー、慶応関係者を対象にした起業支援コンテストなど、朝の9時からイベントが盛りだくさんだ。
そして午後4時の閉会に向け、3時40分からは参加者全員が肩を組み、応援歌「若き血」を大合唱。「慶応 慶応 陸の王者 慶応」という歌詞がこだまする中、「慶応の一員でよかった」と再確認できる1日が終わる。
豪華賞品に豪華ゲスト――。そんな大がかりな大会の運営に当たるのは、約1000人もの卒業生だ。
運営側の名簿を見ると、模擬店部会、受付部会、接待部会、経理部会など12もの部会で構成。その上に実行本部と実行委員会が位置付けられ、大会全体の運営を統括する。
興味深いのは名前の横に卒業年が振られている点だ。「卒業後、10、20、30、40年の塾員が大会の運営を担う」という慣例があり、2018年大会であれば卒業後10年の2008年卒、20年の1998年卒、30年の1988年卒、40年の1978年卒が大会を仕切る。
さらに「大会運営の中心になる実行本部長は卒業後30年、大会の顔になる実行委員長は卒業後40年の塾員が担当する」(大下氏)。卒業後10、20年目にさまざまな部会で運営の現場を経験し、30、40年目には主力メンバーとして後輩を仕切る立場になる。
こうした「慶応愛」にあふれる人材が育つのは、慶応ならではの環境もある。
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