あのオーガスタで女子大会が開かれた深い意味 ゴルフの聖地で史上初アマ女子選手権を開催

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そのような状況の中で、ビリー・ペイン氏が2006年オーガスタ・ナショナルGCならびにマスターズ委員会のチェアマンに就任した。ペイン氏は1996年アトランタ五輪の組織委員長を務め成功に導いた人物。このとき、アトランタオリンピックにゴルフ競技の参加を模索し、のちにリオ大会でゴルフが復活し、2020年の東京につながっている。

さらにゴルフの裾野を広げるため、マスターズの観戦を2008年からパトロンに同伴された8歳から16歳のジュニアを無料とした。

ジュニア向けのドライバーコンテストとチップショットのニアピンコンテストに訪れたライス氏(筆者撮影)

また、2014年から、今年も開催しているマスターズの前週日曜日(今年であればDAY2)に開催される「ドライブ・チップ&パット」という7歳から15歳までを対象としたジュニアイベントをマスターズ委員会、USGA(アメリカゴルフ協会)、PGA(アメリカプロゴルフ協会)共同で実施している。

オーガスタの練習場での飛距離を争うドライバーコンテスト、アプローチ用グリーンでチップショットのニアピンコンテスト、そしてマスターズ本番で使用する18番グリーンでのパターコンテストとゴルフの楽しさをマスターズの舞台で子どもたちに提供するイベントだ。子どもたちも、真剣な中に楽しそうに参加していた。

女性会員を受け入れてから7年後の開催に

さらに、2009年には優勝者にマスターズ出場権を付与する「アジアパシフィックアマチュア選手権」を創設し、グローバルでマスターズの価値を高めている。

女子アマで優勝したカップチョとイベントに参加した子どもたち(筆者撮影)

松山英樹がこの大会で2010、2011年と連覇し、アマチュア時代に2度もマスターズに出場し、2011年マスターズでローアマを獲得したことが、今日の世界での活躍につながっている。

そして、2012年に女性会員を受け入れた。

その流れを2017年からチェアマンを引き継いだ後任のフレッド・リドレー氏が昨年2018年のマスターズのときに女子アマチュア大会を開催することを発表し、今年第1回大会が開催されたのである。

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