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全国制覇のコメダ、地元名古屋での愛され方 「コーヒーを進化」させないと将来が厳しい

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  • 高井 尚之 経済ジャーナリスト、経営コンサルタント
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名古屋市内を歩くと「コメダ」店舗をよく目にする(円頓寺店、筆者撮影)

企業現場を長年取材すると、企業規模の拡大とともに「社内に職人気質の社員が減り、サラリーマン気質の社員が増えた」例を多く見てきた。コメダも例外ではない。例えば、ある地方店の責任者を取材した際、「近くの××(取材時は実名)という人気チェーン店に行ったことはありますか」と聞いたところ、その店の存在すら知らなかった。

現在のコメダ加盟店の“新規出店料”は1億円が相場だ。そのため個人オーナーではなく、企業がオーナーになる事例が増えた。どちらがいいかは一概に言えないが、「自分の城の城主」(個人経営)と、「会社に雇われて働く店長」(企業経営)では温度差があるだろう。

5年連続最高益「だから大丈夫、何も問題ない」か?

だが後戻りはできない。「変化への対応」と「持続する企業体」のバランスで、どう巨大チェーン店を安定運営するか。運営するコメダホールディングスの業績は好調で、4月10日に発表された2019年2月期決算では「5年連続で過去最高益を更新」した。

「だから大丈夫、何も問題ない」と考えるか、「このままではダメになる」と考えるか。

その舵取りを誤ると、800店超の巨大船団の船底に穴が開き「不満の声」が浸水する。長年取材する立場では、せっかく成長した企業体が凋落する末路は見たくない。今後もより成長する姿を見続けたいものだ。

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