子どもを「勉強好き」に育てるとっておきの秘訣

「子は親の背を見て育つ」は科学的にも明らか

 

ハマっている状態とは?

YouTubeにハマっている息子の恭介くんを心配するみちるさんですが、実はみちるさん自身、SNSにハマっていました。恭介くんがYouTubeにハマるのも、みちるさんがSNSにハマるのも、どちらも同じ「線条体」の働きによるものとたまじいが解説を始めます。

何かにハマっている状態のとき、脳の中では、「ドーパミン神経系」が働いています。ドーパミン神経系は、興奮したり、快を感じたり、達成感を得たり、褒められても活動することが知られていて、報酬系と呼ばれることもあります。恋をしても、ごちそうを食べても、危機を回避しても、何かを達成しても、美を感じても、結局ドーパミン神経系が働きます。ドーパミン神経系は快感の主役であり、ハマりの主役でもあります。

報酬系は脳の奥の腹側被蓋野(ふくそくひがいや)から側坐核(そくざかく)を経由して前頭葉(ぜんとうよう)に向かっています。もう1つのドーパミン神経系は黒質(こくしつ)から線条体に向かっています。線条体の腹側(下側)には、快感系のドーパミン神経が線条体にアクセスする場所があります。ここで放出される「快」と線条体の「行動」が結び付き、それが繰り返されると、線条体は予測的に発火するようになります。これが「ハマっている状態」です。

つまり、やる気の主役は線条体であり、線条体の発火がやる気なのです。脳科学的に説明すると小難しく聞こえますが、要するに無意識にやっていて、しかもそれが心地よければ、何となくつづけてしまうということです。

授業中、指先で鉛筆をくるくる回しているクラスメートはいませんでしたか。あの無意識の行動は「ハマり」の一種。やっている本人にとっては無意識の快だったに違いありません。だから何度でも飽きることなく、くるくる回していたのです。

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