フェイスブックを止めた私にリアルに起きた事 アカウント削除5カ月間で何が変わったか
あなたがフェイスブックのサイトから離れても、その企業はあなたのネットの閲覧行動を追跡し、あなたにターゲットした広告を配信するのに役立てることができる。例えば、ある靴のウェブサイトを訪問すると、別のサイト上でも同じ靴もしくは似たような靴の広告を見ることがあるだろう。
フェイスブックはウェブのユーザーに関する情報を集めるためにさまざまな手法を使っている。そのひとつが「フェイスブックピクセル」で、企業がウェブサイトに設置できる目に見えないトラッカーだ。ユーザーがあるブランドのウェブサイトを読み込むと、使用されたデバイスと閲覧行動がフェイスブックに送られる。フェイスブックはその情報を利用して、各ブランドがユーザーをターゲットできるようにする。
広告主がクッキーなどを利用できないように設定
私はフェイスブックのアカウントを削除したとき、ターゲティング広告をすべてなくしたかったので、さらにトラッカーブロッカーをコンピューターのブラウザとモバイル機器にインストールし、広告主がクッキーやフェイスブックピクセルなどを利用できないようにした。
それが功を奏し、オンラインのおびただしいターゲティング広告は配信されなくなった。
「トラッカーブロッカーをインストールして、フェイスブックのアカウントを削除すれば、抜け出せます」と、ネット上の個人情報保護ツールを提供しているDuck Duck Goの最高経営責任者(CEO)ガブリエル・ワインバーグは言う。
フェイスブックによると、フェイスブックを利用していない人のプロフィールの構築はしておらず、そうした人に向けたターゲティング広告の提供も行っていないという。
「各サイトやアプリは、利用者がフェイスブックのアカウントを所有するかどうかにかかわらず、その人の情報を当社に送っている」とフェイスブックは声明で説明した。「フェイスブックのユーザーでないなら、あなたが誰なのか私たちにはわからず、あなたのプロフィールはいかなるものも構築することはない」
広告主がターゲティング広告を配信するには、フェイスブック以外にも方法はあるが、フェイスブックのツールは比較的料金が手ごろで効果があり、別の方法だとコストが膨らんでしまう。