農林物輸出「その他のその他」が品目1位のナゾ 安倍政権の悲願「1兆円目標」達成間近だが

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農家は本当に潤っているのか(写真:alle12/iStock)

農林水産物・食品の輸出額1兆円目標を達成へ――。

これは安倍晋三首相が演説の中で好んで取り上げる成果のひとつだ。13年前の第1次安倍政権時代にぶち上げ、今年末までに目標を達成する勢いにある。

「農林水産の輸出力強化戦略」などに基づいた国を挙げての取り組み。しかし、中身を検証すると、品目別に見て輸出金額の上位を占めるのは、「実態がよくわからない品目」ばかりだ。「輸出を拡大することで農業を振興する」という安倍首相の説明は真実から遠い。

農産物は増えているように見えるが…

まずは、数字を確認しよう。2012年に4497億円だった農林水産物・食品の輸出額は2018年に9068億円まで増えている。これが安倍首相の唱える「1兆円目標」に対応する数字だ。確かに順調に拡大しているように見えるし、「1兆円が手の届くところにきた」と今年3月のJA全国大会で胸を張ったのも、うなずける。

「農林水産物・食品」輸出額で、最も大きい割合を占めるのが農産物の5661億円だ。水産物は3031億円で、林産物は376億円。農産物は2012年からの6年間で2倍に増えた。ややこしくなるのを避けるため、農産物に限って話を進める。

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