上海株「日本のバブル崩壊前」と似る異常な特徴

時価総額ランキングを見れば「一目瞭然」だ

こうした中、当局が考え出した対策は新しい市場の設置だ。昨年11月5日、習近平国家主席は上海証券取引所でハイテク・イノベーション関連企業に特化した新市場、「科創板」(Science and technology innovation board)を設置すると発表した。

これを受けて、3月の全人代開催前後、科創板に関するルール作りが急ピッチで進められ、3月18日から上場企業の申請受付が始まった。順調にいけば、5月~6月中に20社前後の企業が第1弾として科創板に上場する見通しだ。

大暴れの予感がする「中国のナスダック」

科創板を設置する最大の目的は、一言でいうと中国のナスダックを目指すことにある。従来の上海証券市場と比べて、上場企業の規模や収益に関する規定を大幅に緩和し、通信、医療、素材などの分野でイノベーションを引き起こすベンチャー企業を優先して上場させる方針だ。

これまで、筆者は香港の創業板(GEM)や深圳の創業板(ChiNext)を見てきたが、新興市場では玉石混淆の新興企業がバブルとバブル崩壊を繰り返す特徴がある。おそらく今回の科創板はより大きなバブルを生み出すだろう。

ただ、新興市場のバブルは一概に悪いものとはいえない。現在、我が世の春を謳う「GAFA」ですら、バブルとバブル崩壊を繰り返し成長してきた。

また、中国の投資家も高い授業料を払いながらだんだんと賢くなっていくはずだ。値幅制限が大幅に緩和される中国の科創板は、上海の既存市場以上に大暴れしそうな予感がする。将来的には、上海や深圳のメインボードを超える市場になるかどうか、中国の構造改革の成否のカギを握る科創板に筆者は期待を込めてエールを送りたい。

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