「PDCA」ではじめての仕事を軌道に乗せるコツ 「成功のカギ」はこうやって突き止める

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具体的には著者のイベントやセミナーなどに参加し、1回で5名以上の方々と知り合いになると目標を立て実行しました。私はもともと知らない人に会うのは得意なほうではありませんが、一度参加してみると同じ志を持った人たちとの出会いは存外に楽しく、有益な情報交換ができました。

2つ目のネットワークは、研修やセミナーを提供している企業、そして本を出版する出版社などビジネスネットワークです。企業への研修は人事部や経営者へのリーチが必要です。

独立当初は元上司や同僚からたくさんありがたいお声がけをいただきましたが、それ以外でどれだけ関係構築できるかが仕事の安定にもつながります。独立当初は大口の1社や特定の個人の方に依存してしまい、それが途絶えて収入が不安定になってしまったこともあり、毎年2〜3社と決めて取引先を増やしていった結果、現在では数十社とお取引ができるようになり安定してきました。

顧客にとっての価値を高めるブランディング

③マーケティング

フリーランスになると、自分とサービスを効果的に売るためのマーケティング活動、中でもブランディング活動はとても重要です。

ブランディングというと何やら怪しい……と嫌悪感を示す人もいるでしょうが、要するに、「私はこういうサービスで役に立てる人です」ということを、わかりやすく説明するということです。ブランディング活動は、出版や新聞・雑誌への寄稿などのメディア活動と、セルフブランディングとしてのSNSやブログでの発信の2つ。

『一生食えるプロのPDCA』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

自分の商品・サービスを届けたい対象が企業なのか、個人なのかによって効果的なメディアは異なってきます。

自分が提供する商品・サービスが個人向けであればブログやSNSでセルフブランディング、法人向けであればビジネスパーソン向けのメディア露出や出版などそれぞれ対象者にリーチしやすい活動を見つけてアクセス数などのKPIを設定していくとよいでしょう。

実は、私は初めのうちはあれもこれもと手を出してしまい、中途半端になってしまったのですが、KPIが見えてくると、限られた時間をどこに集中させたらよいかが見えてきました。目標に向かっての進捗がわかり、振り返りや改善がしやすくなります。自分の新たなチャレンジのKPIは何なのかを分解して考えることが、新たな一歩を踏み出すことにつながります。

清水 久三子 アンド・クリエイト代表取締役社長・人材育成コンサルタント

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しみず くみこ / Kumiko Shimizu

アンド・クリエイト代表取締役社長・人材育成コンサルタント
大手アパレル企業を経て1998年にプライスウォーターハウスコンサルタント(現IBM)入社。企業変革戦略コンサルティングチームのリーダーとして新規事業戦略立案・展開プロジェクトをリード。「人が変わらなければ変革は成し遂げられない」との思いから専門領域を人材育成分野に移し人事・人材育成の戦略策定・制度設計・導入支援などのプロジェクトをリード。コンサルティングサービス&SI事業の人材開発部門リーダーとして5000人のコンサルタント・SEを対象とした人材ビジョン策定、育成プログラム企画・開発・展開を担いベストプラクティスとして多くのメディアに取り上げられた

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