「PDCA」ではじめての仕事を軌道に乗せるコツ 「成功のカギ」はこうやって突き止める

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このように一括りでプレゼンと言っても仕事によってKPIは違います。行動を分解しておくことで、うまい人のやり方を漫然と見るだけではなく、重要なポイントを見つけ出せるようになり習得しやすくなります。数値目標として設定しにくい場合もありますが、実施後に自分で点数をつけたり、他者からのフィードバックを得ることで高めていくことができます。

フリーランスの仕事を分解してみよう

ここからは私が独立した際のPDCAでお話しさせてください。もともと外資系企業のコンサルタントをしていた私は、コンサル経験や人材育成を通じて培ってきたビジネススキルを体系化して、研修を作ったり本を執筆する活動をしています。

新卒から20年近く、ずっと会社員をしてきた私にとって、独立起業は勇気のいる大きなキャリアシフトでした。そこで自分がフリーランスとして行う活動を、①商品・サービス、②ネットワーク、③マーケティングの3つに分解しました。

①フリーランスとして売る商品・サービス

まずは“売り物”の開発です。独立当時、研修は2本くらいしか提供できるものがなかったのですが、10本開発するというKPIを設定しました。書籍の執筆は会社に勤めていたときには年に1冊程度でしたが、独立後は年に3冊以上をKPIとして設定し、企画を立てました。

研修開発後は講師としての話し方が研修の成功のカギとして大きいことを実感し、話し方の向上をKPIにしました。具体的には著名な講師の話し方を分析したほか、ボイストレーニングを取り入れ、聞き取りやすい声にする、表現の幅を広げる……ということを目指し、受講者アンケート結果で振り返りを行い、次第に高評価を得られるようになってきました。フリーランスで働く場合には、自分自身も商品ですので、価値を上げるにはどうしたらよいのか行動を分解してみましょう。

②ネットワーク

フリーで働く際にはネットワーク作りはとても重要です。会社にいるときと異なり、必要な情報や協業するパートナーは、自分で探し出さねばならないからです。執筆活動に必要な情報を得るための著者ネットワークと、研修講師の活動をするためのビジネスネットワークという2つに分けて広げてきました。

まず、著者ネットワークを作るために、著者として活躍している人に月に何人以上会うというKPIを設定しました。同業の方というとライバル関係と思いがちですが、実は同志でもあります。お会いした方々からは企画の立て方や具体的な執筆のやり方などいろいろなことを教えていただくことができました。

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