日経平均4日続伸、終値1万5870円に 利益確定売りこなし、終値で年初来高値更新
[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日続伸。終値で連日の年初来高値更新となった。米国株が小動きにとどまるなか、朝方は前日までの3日間で約700円上昇した反動から利益確定売りが先行した。
3連休前のポジション調整売りなども出て、下げ幅は一時100円を超えたが、為替が円安方向に振れると小口の先物買いが入り下げ渋った。年末年始の株高期待が強く、大引け間際にプラスに転じ高値引けとなった。東証1部売買代金は2兆円台を維持した。
日銀金融政策決定会合の結果は、大方の予想通り現状維持だったが、ドル/円が104円台半ば付近まで円安に振れ、先物買いを誘った。実質新年相場入りする26日以降の需給改善期待もあり下値を売り込む向きは乏しかったとみられている。
市場からは世界景気の回復と過剰流動性を背景に年末までに1万6000円という声が多く聞かれ、根強い先高期待の買いが利益確定売りをこなした。「ディフェンシブ銘柄中心に証券優遇税制廃止に伴う売りも出たが、(年初に新規資金が流入する)『1月効果』が見込めることなどから年末株高への期待は強い」(SMBC日興証券株式調査部部長の西広市氏)という。
個別銘柄では、堀場製作所<6856.T>が堅調。19日に2013年12月期の業績と配当の予想を上方修正したことが好感された。また、ゴールドマン・サックス証券が「GS SUSTAIN日本株リスト」に追加したキーエンス<6861.T>は大幅高となり年初来高値を更新した。半面、武田薬<4502.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株がさえないほか、JT<2914.T>、ユニ・チャーム<8113.T>などの下げが目立った。
東証1部騰落数は、値上がり574銘柄に対し、値下がりが1059銘柄、変わらずが142銘柄だった。
(河口浩一)
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