ベビーシッターこそ「生産性向上」の切り札だ

経沢香保子氏は「日本人の勝算」をこう読んだ

女性の働き方改革こそが、日本の少子化に歯止めをかける(撮影:梅谷秀司)
2012年、女性社長としては当時の最年少39歳で、自ら設立した会社を東証マザーズに上場させ話題となった経沢香保子氏。氏は現在「日本にベビーシッターの文化を」をスローガンに掲げる、ベビーシッター・家事代行サービスのキッズラインを経営している。
「私は起業した当初から、子どもを産み育てやすい社会にしたいと考え行動してきました。とはいえ加速する日本の少子化に経営者としてどう対処すべきか考えあぐねていました。そんな中、シンプルで大切な回答の1つをこの本から学ぶことができました」
経沢氏が自身のtwitterで、そんな言葉で紹介したのが、『日本人の勝算 人口減少×高齢化×資本主義』(デービッド・アトキンソン著)だ。
経沢氏は、『日本人の勝算』をどう読んだのか。本書の何が、女性活躍の後押しをミッションとする経沢氏に刺さったのか。お話を聞いた。

「人口が減少するなら海外へ」の前に考えるべきこと

――『日本人の勝算』を手に取ったきっかけは、何だったのでしょうか?

『日本人の勝算: 人口減少×高齢化×資本主義 』は3万部のベストセラーになっている(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

人口が減少しはじめ、今後、日本の社会がどうなっていくのかというのは、経営者である自分がつねに意識しているテーマでした。

周りの経営者の話を聞いても、国内のパイが小さくなるので、海外に出るしかないという発想が当然の流れになってますよね。正直に言うと、かつては私自身もそのひとりで、何年か先には国内と海外の売り上げを逆転させなくては、などと考えていました。

しかし、頭のどこかで「海外に出ることを考える以前に、何かやるべきことがあるのではないか」という意識がつねにあって、「人口減少」や「少子化」という単語には敏感に反応するようになっていました。そんな中で出合ったのがこの本です。

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