「ぶら下がりシニア」が社内で生き残る方法 若手社員に嫌われない4つの「働き方改革」
管理職になれなくても、管理職を役職定年で降りたとしても、そのような踏ん張りによって、60歳あるいは65歳の定年後にライフシフトに成功し、生き残れる価値を生み出せる基盤につながってきます。
年下上司・年上部下とうまくやる
65歳までの雇用延長や役職定年制の導入などにより、職場の上司が年下だったり、逆に部下が年上だったりすることが当たり前になりつつあります。いずれもの場合も仕事がやりにくいと感じる人が多いようです。
「年下上司から指示されると、ついムッとしてしまう」という人もいるのではないでしょうか。それは、上司と部下の関係を、地位の違いによる「上下関係」ととらえているために、プライドが傷つくからでしょう。
まず、その「上下関係」という意識を変えるべきです。上司と部下の関係は、昨今は、マネジャーとプレーヤーという「役割」の違いとしてとらえることが一般的になっています。上司(マネジャー)の役割とは部下(プレーヤー)を動かして組織の成果を上げることです。それに対して部下の役割は、自ら主体的に動いて成果を上げることです。
年下上司と接するうえで、もう1つ大切なことは、社歴では自分が先輩だとしても、年下上司を後輩として見たり接したりするべきではないということです。たとえ、互いの間で信頼関係ができているとしても、「くん」ではなく「さん」付けで呼ぶようにすべきでしょう。また「昔よく面倒を見た後輩だから、この程度ならいいだろう」といった甘えもなくすべきです。
先輩の立場からすれば、年下上司に意見やアドバイスをしたくなる場面もあるかもしれません。しかし、そこはあまり出しゃばらず、求められたときにだけ答えるようにするほうがよいでしょう。
逆に自分自身が年下上司となった場合、年上部下とどのように接したらよいでしょうか。先述のとおり、上司と部下の関係は「上下関係」ではありません。したがって、部下に指示する場合は「~しなさい」「~してください」という命令口調よりも、「~していただけませんか」といった依頼口調のほうが、相手は気持ちよく指示を受けることができます。
命令口調は、本人の意思や実力の限界が考慮されていない、相手を理解しようとしていない、というメッセージを発信してしまい、部下は不快に感じてしまいます。それが高じてパワハラも起きています。依頼口調であれば、部下は自分の立場を考慮されていると感じられるため、快く引き受けることができます。以上のことは、年上部下だけでなく、すべての部下に当てはまることでもあります。
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