ジム・ロジャーズ「30年後の日本大変なことに」

債務の大きい国はひどい終焉を迎える

現在アメリカは、有史上最大の債務国(他国からお金を借りている国)である。世界でいちばん、それも世界の歴史上最も多くの借金を抱えているのだ。さらに悪いことに、その債務は増え続けている。対外純資産が約マイナス900兆円(2017年末時点)という数字は、他国に抜きん出て大きい負債額だ。

世界最大の債権国は日本、3位は中国

アメリカが借金を膨らませている一方で、アジア諸国は資産を膨らませ、債権国(他国にお金を貸している国)になっている。この75年間で、アメリカ・ヨーロッパ・日本から、中国・シンガポールなどアジア諸国への大規模な資本流入が起きた。現在、世界の負債は西洋に、資産は東洋にある。

現在、世界で最大の債権国は日本であり、第3位は中国だ。借金を背負うことなく、中国は莫大な資産を築き上げた。2008年、リーマンショックに端を発する世界金融危機が起きると、そこから中国は、まさかのときのためにずっと貯め込んでおいた資金を使い始めた。膨大な貯蓄を、公共事業を通じて株価上昇のために使ったのだ。中国の資産によって、世界の国はずいぶんと助けられた。

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