「息子の家庭内暴力」に直面した親がすべきこと

「ご近所さんの目」が最優先ではない

暴力対策を考え直すより大切なことがあります(写真:A_Team/PIXTA)  
不登校の子どもを持つ親からの相談に、児童精神科医で、岐阜県立希望が丘こども医療福祉センター・児童精神科部長である高岡健さんが回答します。

【質問】現在、息子のことで困っています。中学で不登校になり、その後は通信制高校に入学したのですが、思うように登校できない日々が続いています。そんななか、数カ月前から息子が家のなかで暴れるようになりました。夜中に大きな声を出したり、部屋の物を投げて壊したりします。「何が不満なの?」と聞いても返事はありません。

暴れる矛先が家族に向くことはないのですが、ご近所さんの眼などもあり、何とかやめさせる方法はないかと苦慮しています。

「何が不満」なのかを大人が想像する

いわゆる家庭内暴力の矛先が、物へ向かう場合と人へ向かう場合とでは、雲泥の差があります。

物は壊れても心はそんなに壊れませんが、人が傷つくと、傷つけられた人の心はもちろんのこと、傷つけた人の心も壊れる場合が多いからです。

当記事は不登校新聞の提供記事です

ただ、幸いにも(といっては少し語弊があるかもしれませんが)、物への暴力から人への暴力へ飛躍するまでには、通常かなりの年月を要します。

つまり、物への暴力にとどまっている期間は、それなりに長いですから、その期間のうちに、周囲の大人はしっかりと考えを練り直すことができるのです。

考えを練り直すとは、暴力対策のノウハウを学習することではありません。

暴力を消そう(「ご近所さんの眼」に配慮して暴力をやめさせよう)とするのではなく、「何が不満」なのかを、大人が想像することです。

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