ティーガイアが原宿に出店したワケ アップバンクとのコラボでアクセサリー販売強化

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豊富な品揃えで学生を引きつける

従来の携帯電話端末から買い替えるユーザーを軸に、スマホ本体の販売は高いレベルで推移しており、ショップの店頭は繁忙状態だ。

ただし、接客の長時間化によるスタッフ増員など、経費負担が重くなっており、採算面では厳しい環境が続いている。業界トップのティーガイアでも、前期には赤字だった一部の家電量販店から撤退しているほどだ。

アクセサリーの種類が急増

一方で、スマホに付属して使用するアクセサリーに関しては多くのメーカーやブランドが参入し、人気が高まっている。最近では液晶保護用のカバーやケースだけでなく、毎日の健康管理に向けたリストバンド型の商品が販売されるなど、アクセサリーの種類も広がりを見せつつある。そこで、ティーガイアも携帯ショップの店頭でアイテム数を広げ、同時にアクセサリー専門店の出店に力を入れてきた。昨年11月に「Smart Labo」の店舗ブランドで出店を開始しており、「App Bank Store」も合わせて今期末には15店体制となる見込みだ。

 アクセサリー商品は総じて粗利益率が高く、高額の商材も多い。携帯ショップの店頭では、スマホ購入と同時に4000円~5000円のケースを買い求める客も珍しくない。新しい機種を手に入れた高揚感もあり、つい財布のひもが緩んでしまうようだ。十分な品揃えをするためにはそれなりの店舗面積が必要になる点がネックだが、接客の手間が掛からないこともあり、理想的な商材と言えるだろう。

ティーガイアは今後も、都心部を中心にアクセサリー専門店を出店していく構え。新たな収益源を目指し、販売店各社の”アクセサリー競争”はさらに過熱しそうだ。

田邉 佳介 東洋経済 記者

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たなべ けいすけ / Keisuke Tanabe

2007年入社。流通業界や株式投資雑誌の編集部、モバイル、ネット、メディア、観光・ホテル、食品担当を経て、現在は物流や音楽業界を取材。

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