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中食で静かなブーム、「生から惣菜」って何? 「生の食材」使った総菜を考案した陰の主役

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  • 田宮 寛之 経済ジャーナリスト、東洋経済新報社記者・編集委員
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このレンジ調理品に使用されているのは、どこにでもあるプラスチック容器ではなく、エフピコが開発したマルチFP容器と呼ばれる高耐熱容器だ。従来のプラスチック容器は耐熱性が低く、高温で長時間レンジにかけると変形したり、溶けたりしていた。また、料理を温めることは可能でも、煮込むことはできなかった。

しかし、マルチFP容器は110度までの熱さに耐えられるので、レンジにかけても容器が変形することはない。断熱性にも優れており、加熱直後に容器を手で持っても熱くない。

例えば、天ぷらそばを電子レンジ(500W)で6分加熱すると、家庭用食器では表面温度が82度になるが、マルチFP容器では53度にとどまる。家庭用食器では鍋つかみやふきん、鍋敷きが必要だ。しかし、マルチFP容器は素手でレンジから取り出し、食卓へ運んで食べることができる。

1人暮らし世帯の増加が追い風に

エフピコは2014年より、「生から惣菜」シリーズの営業を開始。同社の営業マン200人が電子レンジを担いで食品メーカーやスーパーなどを回り、マルチFP容器を使って生食材から調理された総菜のおいしさをPRした。現在はスーパーを中心に114社で「生から惣菜」が販売されている。エフピコの取引先店舗数約1万2000店のうち、約4分の1の約3200店で「生から惣菜」が扱われている。

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