──アニメ化に際して、原作者はノータッチなんですか?
ええ、漫画は藤子スタジオで描くけど、アニメはアニメ制作会社が作る。暇を見てチェックすればよかったんだけど、そんな暇がなかった。結局、でき上がったものを見せられて終わりです。
当時はテレビアニメが終了したら雑誌連載も終了というのが定番で、藤本先生は「もっと評価されてもいいのになあ」と落ち込んでた。そこで僕は「原作は数百倍面白い。絶対『ドラえもん』をやめちゃダメです」と必死に訴えました。
『ドラえもん』の人気が出たのは、その後単行本が出てからなんです。出版社と交渉して、それじゃ売れない覚悟で全6巻出してやるという話になった。連載してた学年誌より、単行本のほうが子どもから大人まで広く手に取ってもらえる。
すると、こんな漫画があったのかとジワジワ人気が出て、100万部、200万部、1000万部、最終的には45巻1億部以上売れました。その後、今度はテレビ朝日でアニメ化され、ドラえもんは世界中に羽ばたいていった。
大卒者の初任給よりもらっていた
──山あり谷ありの現場の空気感が手に取るように伝わってきます。
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