ソニー、2年目のアイボで挑戦する「新領域」 セコムと連携した遊び感覚の「みまもり」機能
昨年の1月10日に販売開始されたソニーのaibo。1月23日には2019年限定販売となる、初のカラーバリエーションモデル「aiboチョコレートエディション」(19万8000円)や、定期的に家の中をパトロールしながら家族の在室を確認してまわる新機能の「aiboのおまわりさん」が発表された。
さらに、2年目を迎えてaiboのAIを多くのオーナーが賢くしていくAI育成イベントを企画したり、月額1480円の「aiboプレミアムプラン」を用意するなど、新しい領域に挑戦しようとしている。
しかし、最も大きな変化はAPI(アイボの機能にアクセスする窓口)を今年6月にも公開すると発表したことだろう。同時にセコムとのパートナーシップを結んだことを明らかにした。aibo事業は“立ち上げ”の段階から、パートナーシップによって事業領域を広げていく段階に入ったとも言える。
セコム執行役員企画担当の上田理氏は「日本の社会は高齢者が急増し、宅外のセキュリティーに加え、在宅、在室中のセキュリティーも必要とされるようになった。この分野ではAIやIoTの活用が不可欠になる。AIエンターテインメントであるaiboと、セコムホームセキュリティーサービスを組み合わせた、新しいサービス開発を行っていく」と話した。
aibo、2年目の挑戦
発表に登壇したソニー執行役員AIロボティクスビジネス担当AIロボティクスビジネスグループ部門長の川西泉氏は「2年目の挑戦」と表現し、1年間育てきたロボットとしてのaiboと、AIとしてのaiboを次の段階に進める挑戦をしていくという。
1つめのトライアルは、2月中旬を予定しているという「スヌート・チャレンジ」。スヌートとは、両手の人差し指と親指で輪っかを作ると、愛犬がそこに鼻を入れてくる仕草のこと。スヌートした際のアイボの写真を、オーナーたちがクラウド側に送ることで映像を学習し、より正確に素早くスヌートのジェスチャーを判別できるよう“育成”するプロジェクトだ。
こうした育成チャレンジを今年は多数用意し、果物や花、植物、ぬいぐるみ、料理、動物など、さまざまな対象を“識別”できるよう、育成していく計画だという。
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