四季報が、会社予想を先取りした銘柄290 『会社四季報』2014年新春号、ついに発売！

業績下振れ予想には要注意

もちろん、会社の期初計画には当然甘い見通しのものも多い。特に業績不振が続いていたり再建途上の企業では、建て前としての「業績改善目標」も必要となる。こうした銘柄は、業績未達懸念が高く、期中に下方修正の発表ともなれば、大きな株価下落要因ともなるため、注意が必要だ。

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四季報秋号で下振れ予想した銘柄が、実際下方修正を発表した例も少なくない。右表は、『会社四季報』秋号発売以降に下方修正した会社128社の表だ（下方修正の続きは５ページを参照）。

例えば9月発売の四季報秋号では住友金属鉱山では、金属価格の動向をみて会社計画の810億円を大きく下回る営業益720億円を予想。これに対し、会社側は11月8日に、ほぼ四季報予想通りの710億円の見通しに修正している。

また、宇部興産もナイロン原料や合成ゴムが想定より不振、化学品や電力で設備不具合が相次ぐ誤算となったことをみて、会社計画340億円に対し、営業益300億円と予想。会社は四季報発売間もない9月30日に、四季報予想をさらに下回る260億円に減額している。

増額の場合と同じく、減額でもぴたり一致するケースも多く、山九、伊藤忠食品、ドウシシャ、メイコーなどが四季報予想にあわせてきていた。

いよいよ発売になった、四季報新春号。会社計画と見比べて、違いのある予想があったら、要注目銘柄といえそうだ。 

（新春号での上振れ期待銘柄については会社四季報オンラインで解説しています）