インデックス投信が今後も投資に有効な理由

「指数算出企業」のマトゥーリCEOに聞く

――パッシブ運用のメリットは日本の個人投資家も十分に理解しています。今後、さらにパッシブ運用が進化するには、インデックス自体にも何か新たな変化が必要ですか?

実は、すでにインデックス自体も多様化しています。直近ではリスクパリティ型(リスク均衡型)の投資戦略をインデックス化して提供しています。これまではこのような先進的で高度な運用手法は大手のヘッジファンドに提供したのですが、これをインデックス化して個人投資家にも提供しています。そうすることで、このような運用手法を身近に感じてもらいながら、資産運用にも活用してもらえるようになりました。このような高度な手法を取り入れた新たなインデックスを基本とする新たな金融商品が登場することは、これからのパッシブ運用業界の潮流に、さらなるうねりを与えると考えています。

伝統的なインデックスを土台に「新たな指数」開発も

――これまでのインデックスといえばS&P500や日経225などの株価指数が代表的でしたが、前述のリスクパリティ型のように、さらに進化を遂げるインデックスが登場するのですか?

もともと伝統的なインデックスをベースに、さまざまな工夫を重ねて、新たな「戦略型のインデックス」を考案しました。その際には先物なども活用しています。今後もこのような開発は続いていくでしょう。ここで大切なことは、新たな戦略型のインデックスを作るにあたり、S&P500や日経225といった伝統的なインデックスをベースにすることです。投資家はこれらのインデックスに強い信頼感を覚えているのですからね。

直近では、TOPIX(東証株価指数)をベースにしたもので、炭素の排出量の削減に寄与している企業への投資比率を高めにする新たな指数を作りました。これに関しても、TOPIXがベースになっているということが重要です。まさに、伝統的なインデックスがベースになり、その上に新たな投資手法や投資理念が付け加えられていく流れに乗っています。

一方では、欧州を中心に、インデックスに関してはさまざまな規制がかけられています。規制に対する迅速な対応をすることが、私たちのような大手インデックスプロバイダーへの信頼の根拠となっています。それも当社の強みであり、投資家から信頼を寄せてもらっている部分だと考えています。

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