マック復活の仕掛け人が語る「逆境の仕事術」 MBAよりもビジネスに必要なこととは?

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ちなみに、マクドナルドの例でいうと、「ポケモンGO」や「第1回マクドナルド総選挙」といったコンテンツは、どうやって生まれたのか。

「コラボ系は、最初は知り合いからの紹介でした。マクドナルドの場合、4年前はイメージが悪かったので、どこも組んでくれなかったわけです。ですから、『楽天ポイント』や『ボケモンGO』といったキャンペーン・コラボは、ほぼ知り合いルートの企画でした。

キャンペーンのアイデアは、ほぼ広告代理店からきていますので。戦略をお客様の心に響くような施策に落とし込む戦術は、われわれよりも普段から圧倒的な量のアイデアを考えている広告代理店の方々のほうが適しているわけです。

また、製品アイデアについては、内部の声を拾うことで実現したものもありました。ヒットした『黒と白の三角チョコパイ』は、私がマックに着任してすぐフランチャイズのオーナーさんに話を聞きにいったとき、雑談のなかで出てきたものです。結局、ほとんどは自分が考え出したものではなく、誰かのアイデアを採用したものなのです」

人に動いてもらうには人間くささが必要

斬新なマーケティングを実施するには当然、社内外の人に動いてもらわないといけない。どうすれば動いてもらえるのだろうか。

「たぶん皆さんそうだと思いますが、自分が興味がない人とか、面白いと思わないような人とは付き合いませんよね。ならば、まわりが興味を持ち、面白いと思ってくれるような人になればいいんです」

また、人に能動的に動いてもらうために、つねに心がけているのが「与え続けること」だという。

『マクドナルド、P&G、ヘンケルで学んだ 圧倒的な成果を生み出す 「劇薬」の仕事術』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

「祖母から『人間関係は、引き出し』だと教えられました。引き出しから何かを出そうと思ったら、あらかじめ何かを入れておかなくてはならないですよね? 人間関係は引き出しと同じで、『誰かに何かしてもらおうと思ったら、その人たちのために先に何かしておきなさい』ということです。

世の中には、人に何もしてあげないのに、自分には何かしてもらおうという人が多すぎます。人は必ずしも損得で動いているわけではないけれど、人には感情があるからこそ、こんな『ペイフォワード』が効いてくるのです。人は投げられたものしか返してきません。汚い言葉で罵れば、それが自分にも返ってきますし、逆もしかりです。こうしたことを理解して自然とできるようになると、自分の周りがうまく回り始め、大抵のことはうまくいくと僕は思います」

仕事というと、とかくビジネススキルに答えを求めがちだが、実は逆境を乗り越えるために必要なのは、こうした「感情」という人間くさい部分がより重要だったりする。足立氏の経験から学ぶところはとても大きい。

伊藤 洋次 ジャーナリスト、編集者

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いとう ようじ / Yoji Ito

立教大学卒業。複数の出版社に勤務。雑誌、書籍の編集などを経て現職。Webサービスの企画、開発なども行っている。

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