テレビの元日特番に映る「かくし芸」のDNA 注目は「格付け」のGACKT連勝だけじゃない

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「年に一度のお楽しみ」という希少性、「おめでたい元日ならでは」のお祭り感、「挑戦や対決を見てもらう」というわかりやすさは、「元日の夜は家でテレビを見る」という視聴習慣につながりやすく、テレビ局としてもブランディングになります。

通常特番で番宣色が濃い「フレンドパークSP」

その点、唯一不定期で放送されている通常特番である上に、自局番組の宣伝という要素が強い「フレンドパークSP」は、元日限定というプレミア感に欠ける分、苦戦するかもしれません。ただそれでも元日特番らしく、放送中に特別なファンサービスを発表する可能性もあるでしょう。

すごろく、福笑い、凧揚げなどをする人がめっきり減り、スマホ、パソコン、タブレットなどが普及したことで、大人数で遊ぶ機会が減りました。その点、ゲーム性のある「格付けチェック」「フジヤマ」は、家族や友人などの大人数で楽しく競い合える、元日特番として貴重なものに違いありません。

なかでも最大の注目は、「格付けチェック」で個人55連勝中のGACKTさんと、昨年の正月に完璧な結果を残したYOSHIKIさん。収録番組でありながら、生放送のような臨場感を醸し出してネット上をさわがせてくれるでしょう。

ちなみに、「かくし芸大会」のDNAを感じさせず、我が道をゆくテレビ東京は、17時55分から21時まで、「YOUは何しに日本へ?新年あけおめ“怒涛のコラボ祭り”」を放送。「派手な元日特番より、いつも見ている番組のちょっとだけ豪華版のほうがいい」という人は、こちらを選んでみてはいかがでしょうか。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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