独断!2019年に注目したい「ゆく町、くる町」 あなたの住む町は入っている?
大工工事に700万~800万円、キッチンに100万円、まきストーブに100万円など少なからぬ額をかけており、DIYにもすでに100万円を費やした。今後もさらにかかるというが、それでも都心での住宅購入よりははるかに安い。
佐久間氏は車通勤だが、電車通勤で横須賀に購入した人もいる。遠いと思うなかれ、横須賀―品川間は40分ちょっと。京急線は都営浅草線と乗り入れ、さらに京成線ともつながっているため、都心部、羽田、成田へもアクセスしやすい。品川からは新幹線、将来はリニアも使える。実は便利な路線なのである。
市場ではつねに一戸建てが不足している
続いて投資用。これには2種類のやり方がある。ひとつは200万~300万円の物件を最低限住める状態にして、そのまま貸すという手。賃貸専用として建てられる一戸建てが少ないため、市場ではつねに一戸建てが不足している。
加えて大型犬や多頭飼いが可能で、原状回復不要にすれば、ほとんどの物件は決まる、と横須賀の不動産事情に詳しいウスイホーム武山店店長の柴橋巧季氏。小規模戸建ての賃料は5万~6万円ほどだが、交渉次第では200万円前半、100万円を切る物件もあるという状況を考えれば十分収益は上がる。
もうひとつは登記簿上で50㎡以上、階段50段以下などいくつかの要件を満たす一戸建てを購入、必要とされるリフォームをしたうえで米軍に貸すという横須賀ならではの方法だ。
不動産投資家・富沢ウメ男氏が購入し、改修した物件を見せていただいたが、1階にDKと1部屋、2階に2部屋というごく普通の木造住宅を、ごくありきたりの改修。だが、230万円で購入した住宅を600万円かけて改修した結果、月額18万9000円(!)で貸す予定である。
価格が安いから楽しめ、収益を上げられるわけだが、一般の人には放置された空き家が再生された状況がイメージできないことが多く、購入を躊躇する人は少なくない。また、こうした物件は後で何が起きるかがわからないため、自己責任と腹をくくれる人にしか勧めていないと柴橋氏はいう。不動産価格下落でチャンスは生まれているが、それを利用できるかどうかはその人次第。できる人にとっては、横須賀は宝の山である。
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