マイナーチェンジを受けたプリウスだが、グレード体系はマイナーチェンジ前と不変となっている。燃費に特化した「E」、量販グレードの「S」、上級グレードの「A」と最上級グレードとなる「Aプレミアム」というラインナップで、Eグレード以外には17インチアルミホイールや専用リアバンパーなどを装着し、スポーティなイメージとなる「ツーリングセレクション」が用意されるのも従来通りだ。また、Eグレード以外には19万4400円高で電気式4WDシステムである「E-Four」が選択できるというのも変わっていない。
ではエクステリアデザイン以外に変わったところはどこかというと、全グレードでDCM(専用通信機)が標準搭載となり、クラウン、カローラスポーツに続くコネクテッドカーになった点だ。これにより、対応のナビゲーションを装着すれば専任のオペレーターに24時間365日、口頭で目的地設定や情報検索を依頼できるオペレーターサービスや、トヨタスマートセンターで収集するリアルタイムな交通情報や地図データなどをもとに、より最適なルートを探索し、ナビゲーション車載機に配信するハイブリッドナビ機能など、カーライフを快適にするサービスの提供を受けることができる。
また、専用ナビを装着しない場合でも、スマートフォンアプリLINEにマイカーを“友達”として追加設定することで、天気予報や航続可能距離の確認などができるLINEマイカーアカウントを利用することや、ドアロックや窓の閉め忘れなどを検知して通知してくれるマイカーSecurityなどが利用可能となっている。
中には「そんな機能必要ない」と思われる人もいるかもしれないが、登録から3年間の基本使用料は無料となっているので、試しに使ってみるのもいいのではないだろうか。意外と便利でなくてはならないアイテムとなる可能性もゼロではないはずだ。
先進安全装備が全グレードで標準装備に
そして、先進安全装備となる「Toyota Safety Sense」が全グレードで標準装備となったのも今回のマイナーチェンジで行われた改良のひとつ。昼間の歩行者も検知対象とするプリクラッシュセーフティ(ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)をはじめ、車線を逸脱しそうな際にステアリング操作をアシストするレーンディパーチャーアラートや、全車速に応じて追従走行を支援するレーダークルーズコントロール、夜間の見やすさをサポートするオートマチックハイビームがセットで装着されている。
さらに駐車場などから後退する際に、左右後方から接近してくる車両を検知し、ドアミラー内のインジケーターの点滅とブザーにより、注意を喚起するリヤクロストラフィックアラートを上級グレードのAとAプレミアムに新たにオプション設定している。
それ以外に公式発表には記載がなかったが、従来の量販グレード「S」の駆動用バッテリーがニッケル水素電池からリチウムイオン電池へ変更されている(4WD車は従来通り全車ニッケル水素電池)。そのため、Toyota Safety Senseを標準装備しながらも車両重量が10kg軽量となった。
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