ただ、問題もある。「国籍は?」「離婚歴は?」「クレジットカードの有無は?」などとデータ解析で細分化していくと、保険料が高騰する人と逆に相当に低い人が出てくる。大数の法則を働かせて、保険料を平準化する保険の機能が壊れてくる。
リスクの高い人が保険に入らず、そうでない人が保険に入ることになる。社会のありようとしてはそれでよいのか。技術進歩に合わせて、都合がよいから、便利だからと保険商品・サービスを提供していくと、サステイナブルな社会を破壊していくことになる。これは絶対にいけない。
保険は原状復帰はできるがプラスにはできない
――その中で、SOMPOホールディングスはどう変わっていくのでしょう。
テーマパークのようにしたい。私どもは「安心・安全・健康のテーマパークを目指す」とずっと話してきた。保険は大事な機能ではあるが、われわれの目指すビジネスモデルは保険ではなく、テーマパークだ。
社員の間では耳にタコの話なのだが、少し説明しよう。
テーマパークとは抽象的な概念を目に見える形に変換するものだ。触れられるとか、味わえるとかね。
ウォルト・ディズニーの世界観を形にしたのがディズニーランドだが、僕らの世代は日光江戸村のほうがピンとくる。「江戸時代」って言われても現実感がないけど、江戸村へ行って、見たり、触ったりすると感じが違ってくるよね。
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