大切なのは、学生個人にとっての「やらなくてはいけないこと」に対する考え方や期待、責任感などを読み取り、自社の採用したい人物像に照らし合わせて判断するということです。
興味とその変化について聞く
「興味を持てた授業はどのようなものですか? また、最初は興味がなかったけれど、途中から興味が出てきた授業はどのようなものですか? それはなぜですか?」
「逆に、興味がなかった授業はどのようなものですか? また、最初は興味があったのに途中で興味がなくなった授業はどのようなものですか? それはなぜですか?」
学生の興味と、その変化について聞くことも、非常に有効な手段です。
仕事の場面では「やりたいこと」と「やらなくてはいけないこと」であれば、圧倒的に後者が多いはずです。
入社してすぐの頃は、大半の仕事は地味で、単純で、面白くないものではないでしょうか? しかし、そのような仕事の中にも興味を持てるポイントを見いだせる人もいれば、そうでない人もいます。また、最初はつまらないと思っていても、何らかのきっかけで興味を持ち始める人もいれば、そうでない人もいます。
この質問をすることで、その学生が、やらなくてはいけないことの中で何に興味を持つのか、また持たないのかがわかります。さらに、最初は興味がないことの中で、どのようなことがあると興味を持ち始めるのかもわかります。
たとえば、先生が一生懸命なのでそれに応えないと申し訳ないという気持ちから、授業にマジメに取り組み始め、それによって理解が深まり、その授業に興味を持ちだす人もいます。また、もともと授業内容に興味があったのに、先生の一言で興味がなくなってしまう人もいます。
この質問では、学生の「やらなければならないことへの興味」のあり方を判断することができるのです。
興味を持てなかった授業の内容と、取り組み方を聞く
「あまり興味の持てなかった授業の中で、自分なりに力を入れた授業はどのようなものですか? どのように力を入れましたか? それはなぜですか?」
この質問も、非常に大切なことを伝えてくれます。
興味を持てる仕事であれば真剣に取り組み、自分なりに工夫をし、完成度も高いのに、興味を持てない仕事だととたんにおざなりになり、指示されたことしかしないという人がいます。こういった人は、会社の中では非常に困った存在ですが、人を採用すると一定数、こういった人が混じってしまいます。
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