前場の日経平均株価は大幅続落、356円安に アメリカ株下落の流れ引き継ぎ、売りが先行

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 12月20日、前場の東京株式市場で日経平均は前営業日比356円49銭安の2万0631円43銭となり、続落した。写真は都内で2016年2月撮影(2018年 ロイター/Issei Kato)

[東京 20日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は前営業日比356円49銭安の2万0631円43銭となり、続落した。前日の米国株が大幅に下落した流れを引き継ぎ、朝方から売りが先行した。為替が円安に振れた場面では下げ幅を縮小させたが、戻りは続かず、その後、先物主導で売りが強まると、前引けにかけて300円超に下げ幅を拡大した。

米株安の背景には、米連邦公開市場委員会(FOMC)が予想よりハト派的ではなかったとの見方があるとされるが、市場からは「想定の範囲内にとどまった印象だが、マーケットの環境の悪さが鮮明に出てしまった」(東海東京調査センターのマーケットアナリスト、仙石誠氏)との声が出ていた。

TOPIXは1.38%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆2774億円だった。セクター別では東証33業種中、石油・石炭製品、鉱業、電気・ガス以外の30業種が値下がり。電力株は外部環境に左右されにくいディフェンシブ銘柄として物色された。

半面、海運、証券、機械、電気機器などが値下がり率上位に入った。前日、米半導体大手マクロン・テクノロジーが大幅安となり、半導体、ハイテク関連銘柄の心理的な重しとなった。マイクロンは第2・四半期(12─2月)の業績見通しがアナリスト予想を大幅に下回った。携帯電話やコンピューターへの需要減速でメモリーチップが供給過剰と指摘された。

東証1部の騰落数は、値上がり172銘柄に対し、値下がりが1921銘柄、変わらずが37銘柄だった。

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