大胆予想!3月JRダイヤ改正で「消える列車」 長距離の普通や大回り列車はどうなる?

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JR四国は、牟岐線の時刻がガラリと変更される。徳島―阿南間の9〜19時台の普通列車の発車時刻をパターンダイヤ化。毎時〇分発とそろえることで、利用しやすいダイヤとする。また、徳島―阿南間で列車を8本増発。同区間を利用する人には便利になりそうだ。

一方で、リリースの最後には、牟岐線の一部区間で列車の運転の取りやめ、行き先の変更が告知され、さらに、牟岐線の阿南―海部間で、列車とバスが連携して運行されることが発表された。このことから、同区間の列車の本数が削減されることが予想される。現在、阿南と牟岐を結ぶ列車は、

■牟岐線の阿南と牟岐を結ぶ列車​
<下り阿南発時刻>
6時23分、7時46分、×9時17分×10時54分、12時22分、13時39分、×15時07分、×15時51分16時13分、17時31分、18時32分、19時21分 、20時02分20時44分、22時20分
<上り牟岐発時刻>
5時51分、6時21分、7時00分8時43分、×10時11分、11時10分、×12時17分、14時04分、15時00分、16時05分、×16時44分、×17時47分、18時46分、19時44分、20時54分
赤色の時刻は特急、それ以外は普通列車

となっているが、×の列車の運行を取りやめそうな気配。リリースには、阿南―海部は、大阪と阿南・室戸を結ぶ高速バスと連携するので移動が便利になりますと書いてあるが、バスは全席指定のうえ、阿南で牟岐方面へのバスに乗り継ぐ場合、大阪始発の高速バスだと時刻通りに来るかわからない。もし、予想通りに列車が減ったら、利用者にとっては不便になるだろう。

JR四国では、ほかに、予讃線、土讃線、高徳線、徳島線の運転削減を告知。予讃線の伊予市―伊予長浜―伊予大洲や、土讃線の土佐山田―阿波池田、高徳線の引田―板野、徳島線の穴吹―阿波池田で普通列車の本数が削減されるだろう。

JR九州はどうなる?

2018年の改正で、普通列車が大幅に削減されたJR九州は、削減しすぎた反動からか、日豊本線と吉都線の一部区間で列車が増発。削減される列車はなさそうだ。

香椎線に蓄電池型電車が導入され、ディーゼルカーが余るので、吉都線、肥薩線を経由する、宮崎発隼人行き(宮崎―都城は電化区間を走行)や、鹿児島中央発都城行き(鹿児島中央―隼人は電化区間を走行)といった大回り列車の運転区間が分割される可能性も低い。

延岡―鹿児島中央を走る九州最長距離の普通列車も、現在3本運転されているので、すべてが分割されることはないだろう。

気になるのは、早岐を5時33分に出発、門司港に10時29分(土休日は10時31分)に到着する普通列車。この時間帯に走る列車の多くは、博多方面に直通しているので、3月以降も博多方面へ行くと思われるが、前後のダイヤを見ると、博多の1つ先の吉塚まで、もしくは区間快速の運転時間拡大で、福間までの運行となる可能性もある。可能性としては薄いと思われるが、この長距離列車がどうなるかにも注目したい。

今回の予想が当たるのか、ハズれるのか。結果は、2月25日発売予定の3月号の時刻表で発表される。

渡辺 雅史 時刻表探検家

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わたなべ まさし / Masashi Watanabe

1975年生まれ。フリーライターとして、週刊誌や月刊誌で記事を執筆するほか、テレビやラジオ番組の構成にも携わる。2009年、国内の鉄道に完乗。時刻表の誌面に載っている"変な列車"や"味のある列車"を探すことをライフワークとしている。

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