1919年生まれ「100年続いた」企業の顔ぶれ

2019年に周年記念を迎える企業は14万社超

次に、1989年(平成元年)に創業した「30周年企業」を見てみましょう。1989年は同年12月29日に日経平均株価の終値が3万8915.87円の史上最高値を記録するなどバブル景気のピークを迎えた年になります。同年に創業した企業の総数は全国で2万9593社を数え、各周年のなかで最も多くなっています。

上場企業では、ITシステムコンサルティング事業を手がけるフューチャーグループを統括する純粋持ち株会社フューチャー(東証1部)のほか、首都圏を中心に中古住宅再生事業を展開するイーグランド(東証1部)、ゴルフクラブシャフトの製造を手がけるグラファイトデザイン(JASDAQ)などが名を連ねています。

経済大国日本の礎を築いた50年組

業種別に見ると、バブル景気という時代を反映し、大都市を中心にあちらこちらで不動産開発が行われたことに伴い建設需要が高まり、「建設業」が8936社(構成比30.2%)と最も多く、全体の3割を占めました。そのほかでは、「サービス業」が8232社(同27.8%)と続き、全体の3割弱を占めました。

「サービス業」を詳しく見てみますと、10周年と同じく、入院施設のない診療所や老人福祉サービス、IT・システム関連企業が上位にきたことに加え、建設需要の高まりから建築設計事務所の創業が目立ったほか、歯科診療所の創業も目立ちました。ちまたで「歯科医院の数はコンビニエンスストアより多い」などと言われたりもしますが、平成の幕開けの年に多くの歯科医院が開業していたようです。

続いて、創業から半世紀、もはや老舗の仲間入りともいえる1969年創業の「50周年企業」を見てみましょう。総数は全国で2万1456社となっており、30周年、40周年に次いで多くなっています。

上場企業の顔ぶれを見ましても、調剤薬局大手のアインファーマシーズを傘下に置く持ち株会社であるアインホールディングス(東証1部)や大手サブコン業者として空調設備・給排水工事を手がける新日本空調(東証1部)、グループでデジタルエンタテインメント事業やスポーツ事業等を手がけるコナミホールディングス(東証1部)などバラエティーに富んでおり、各業界を代表するリーディングカンパニーなどが名を連ねています。

業種別に見ると、「建設業」が7862社(構成比36.6%)と全体の4割弱を占めています。「サービス業」が3443社(同16.0%)、「製造業」が3309社(同15.4%)と続きます。また、同年に創業された企業の9割強が年商10億円未満の中小企業となっています。

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