なぜ女性はどの世代も「韓流」を見まくるのか U-NEXTで一番見られているコンテンツとは?

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見放題の韓流視聴ランキングの結果を最後に紹介すると、1位は『太陽の末裔』でした。惹かれ合う軍人のユ・シジンと女医カン・モヨンの二人の主人公によるラブロマンスストーリーです。映像の美しさと甘い台詞の数々をちりばめた同作は、世界でも評価されています。

2位にはシンデラ・ラブコメディの『雲が描いた月明かり』が続き、3位以降もラブ系が上位を占めています。また日本の地上波連ドラでリメイクされた作品である『グッド・ドクター』や『シグナル』なども50位以内に入っています。オリジナルに対するニーズが高まった結果からでしょう。一方、韓国をはじめ世界では今人気のサスペンス系はU-NEXTの韓流ファンからは今のところ、高い支持を得られていないようです。

「韓流・アジアジャンル」は視聴時間も長い

視聴分析データによれば、韓流・アジアジャンルはほかのジャンルに比べて、一人あたりの視聴頻度が高く、かつ視聴時間も長いことがわかりました。全体の再生時間に至っては韓流・アジアジャンルは全体の2割を占めるほどです。そんなアクティブユーザーである韓流ファンは配信サービスを支えているクラスターであることは間違いないでしょう。

『太陽の末裔』のような良作もそろい、若い世代からも支持を得る役者の起用にも積極的な韓国ドラマ。こうした戦略的な攻めと、それを熱く受け止めるファンのバランス関係が長年にわたり保たれていることが人気の理由にあるのだと思います。

長谷川 朋子 コラムニスト

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はせがわ ともこ / Tomoko Hasegawa

メディア/テレビ業界ジャーナリスト。国内外のドラマ、バラエティ、ドキュメンタリー番組制作事情をテーマに、テレビビジネスの仕組みについて独自の視点で解説した執筆記事多数。最も得意とする分野は番組コンテンツの海外流通ビジネス。フランス・カンヌで開催される世界最大規模の映像コンテンツ見本市MIP現地取材を約10年にわたって重ね、日本人ジャーナリストとしてはこの分野におけるオーソリティとして活動。業界で権威ある「ATP賞テレビグランプリ」の「総務大臣賞」の審査員や、業界セミナー講師、札幌市による行政支援プロジェクトのファシリテーターなども務める。著書は「Netflix戦略と流儀」(中公新書ラクレ)。

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