日経平均反落、「2万1000円試す展開か」の声も 一時は500円超安、TOPIXも年初来安値に接近

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 12月10日、東京株式市場で日経平均は大幅反落。前週末の米国株が急落したことを受け、朝方からリスク回避ムードが強かった。写真は都内の株価ボード前で2014年12月に撮影(2018年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅反落。前週末の米国株が急落したことを受け、朝方からリスク回避ムードが強かった。下げ幅は一時500円を超え、取引時間中として10月30日以来の安値水準を付けた。下値では下げ渋ったものの、不透明な外部要因が重しとなり戻りは鈍かった。

米中通商協議や英国のEU(欧州連合)離脱(ブレグジット)を巡る動き、米金利の動向など、株価が上下に振れやすいファクターが山積みで、14日に12月限株価指数先物のSQ(特別清算指数)算出を控え、市場が不安定な動きになることへの警戒感がくすぶっている。

日本の内閣府が朝方発表した2018年7─9月期実質国内総生産(GDP)2次速報値は年率換算で2.5%減。1次速報の1.2%減から下方修正され、投資家心理の一段の悪化につながった。積極的な買い材料は見当たらず「様子見にならざるを得ない」(国内証券)との声が出ていた。

日経平均は前週末の米ダウとほぼ同水準の下落率となった。市場からは「今晩のダウが一段安となれば日経平均も2万1000円を試す展開となりそうだ」(みずほ証券のシニアテクニカルアナリスト、三浦豊氏)との声が出ていた。

TOPIXは反落し、10月に付けた年初来安値に迫った。業種別では東証33業種のうち、石油・石炭製品、鉱業を除く31銘柄が値下がり。下落率上位には空運、サービス、食料品などが入った。

個別銘柄では、パイオニア<6773.T>が大幅安となった。7日に香港の投資ファンド、ベアリング・プライベート・エクイティ・アジアを引き受け先とする770億円の第三者割当増資を決議したと発表したことが材料視された。ベアリングはパイオニア株を約250億円で買い取り完全子会社化する。パイオニアは上場廃止となる予定。

一方、ミライアル<4238.T>は反発。7日に発表した2018年2―10月期決算で、連結営業利益が前年同期比25.1%増の10億7800万円と堅調だったことが評価された。主力の半導体ウエハー容器が好調だった。

東証1部の騰落数は、値上がり149銘柄に対し、値下がりが1951銘柄、変わらずが22銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21219.50 -459.18

寄り付き    21319.47

安値/高値   21169.96─21365.78

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1589.81 -30.64

寄り付き     1596.96

安値/高値    1586.99─1599.50

 

東証出来高(万株)138309

東証売買代金(億円) 22704.04

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