重要人物多すぎ「トランプ政権」大混乱の実態

いったい誰が外交政策を引っ張っているのか

トランプ政権で、外交政策を担う重要人物はいったい誰なのか(写真:Yuri Gripas / ロイター)

アルゼンチンでのドナルド・トランプ大統領と習近平国家主席の会談の影響で、世界の株式市場は混乱し続けている。多くの人は、トランプ政権内部において混乱が生じていると考えており、それに市場が反応していている。

だが、本当にトランプ政権内部はそこまで混乱に陥っているのだろうか。確かに意見の食い違いはあるが、それはどんな政権でもありうることだ。それにトランプ氏は実業家の時代から、長年にわたり彼の部下たちの間の勢力争いを促進してきた過去がある。

政府内に複数の政府がある状態

今のアメリカ政府の実態は、複数の内部政権が並立しているというのが本当で、外交についてはそれぞれの事柄に対して2つ以上の政策がある。最近の北朝鮮と中国をめぐる政策を見ても、それは明らかである。

では、北朝鮮問題におけるキーパーソンは誰か。

6月のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談以降、両者の関係は行き詰まってしまったように見える。国務省による、北朝鮮の核・ミサイル開発の廃止に向けた明確な措置についての合意に到達するための試みは、おおむね失敗に終わったと言っていい。

北朝鮮側は、シンガポールで交わされた約束、とりわけ経済制裁を緩和し、朝鮮戦争を終結させる宣言に署名するという約束を果たさなければならないのは、アメリカ側だと主張している。金氏はトランプ氏との2度目の首脳会談でこれが実行されると考えている。

こうした中、アメリカ財務省などの機関は北朝鮮への制裁を厳しくする動きに出た。マイク・ポンペオ国務長官は、北朝鮮に甘い韓国の文在寅政権に対して、性急に動きすぎないよう、やや無遠慮な警告を発した。

一方、トランプ大統領はアルゼンチンから帰国後、金委員長との会談が「1月か2月」に行われるだろう、と報道陣に話した。金氏との「良好な関係」を強調し、さらに「われわれは3つの開催地について実際に話したが、まだ決まっていない」とも述べた。

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