上沼恵美子へのとんでもない暴言が出た理由

鬱憤たまり飲酒した上でのSNSはマズすぎた

ただし、「飲酒が進み、暴言を吐いてしまう」だけならまだしも、それを「誰かにわかってほしい」「わかってくれる人が多いだろう」と思い込み、「SNSに投稿してストレスを発散しよう」という行為は言語道断。「自分では抱え切れず、お酒や暴言でも発散し切れなかったネガティブな感情の受け皿をSNSに求めてしまう」という思考回路に幼さを感じます。

もう一歩客観的に見れば、仕事に向き合い、真剣に挑むという姿勢は「ピュアであると同時に、幼さが潜んでいる」ということ。奇しくも爆笑問題の太田光さんが今回の騒動に対して、「M-1は真剣になりすぎてるきらいがある」とコメントしていましたが、「自分を見失うほど仕事に向き合い過ぎるのはリスクが高い」と言いたかったのではないでしょうか。

会社の同僚と飲んでいるときが危ない

次に挙げたいリスクは、同僚との飲み会。久保田さんと武智さんは、大阪NSC(吉本総合芸能学院)の同期であり、会社員の同期と同じ関係性です。その同期社員2人が、同業他社の社員、しかも業界の大物に暴言を吐いてしまったのですから、問題が大きくなって当然でしょう。

日々一緒に仕事をしている同僚、とりわけ飲みに行くほど仲のいい間柄であれば、「彼の仕事に取り組む姿勢を誰より知っている」と思っている人が少なくありません。さらに同期であればなおのこと、「僕はお前の努力を見てきた」という思いがあるものです。

そうした思いは、日々のねぎらいや、成功時の称賛として伝えるには素晴らしいことであり、信頼関係の構築にもつながるでしょう。しかし、今回のような「頑張ってきたことが結果につながらなかった」という逆境時には、「一緒になって悪い方向に進んでしまう」というケースがよく見られます。

なかでも多いのは、「落ち込む同僚を何とか励まそう」と思って共通の敵を作ってしまうこと。同僚を励ますために他人を悪者に仕立てあげてしまうのですが、もともとひいき目があるため、相手の立場や真意などを見落としてしまいます。

一方、落ち込んでいる本人も、「お前だけはわかってくれる」と自分を肯定してくれる同僚に甘え、暴言に同調してしまいがち。実際、今回の動画を見ても、「久保田さんは武智さんを励ますために上沼さんに非を求め、武智さんがそんな同僚の言葉に甘え、同調してしまった」というニュアンスが伝わってきました。

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